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「言われたからやる」ではなく「したいからやる」、でも・・・?~シェイクのプロジェクト活動~

こんにちは。株式会社シェイクの飯島です。

2018年、シェイクではプロジェクト活動が始まりました。

プロジェクト活動の推進の発表時、多くの社員は好意的にその施策を受け止めました。
一方で、疑問を持つメンバーも、反対を示すメンバーもいました。
また、実践の中から見えてきたマイナスの側面もあります。

これからの話は、前回(https://shake.co.jp/news/ne69f25b66500/)のプロジェクト活動の別の一面となります。

全員がプロジェクトを担う

メンバーは各々の意思によって、自分が推進するプロジェクトを選ぶことができます。

初年度、プロジェクトは全員参加が前提であり、
全員が何かしらのプロジェクトに参画しなければならないという制約がありました。

ところが、本来の自分のミッション(所属する部署の仕事)ではない
プロジェクト活動(所属する部署を超えて会社ミッションや中計に基づき会社に貢献する活動)にはあまり興味のないメンバーもいました。

「なぜ、自分がプロジェクトをやらなければならないのか?」
「プロジェクトの責任までは負えない」
「目の前の仕事の目標達成に優先順位を置きたい(余計な仕事をしたくない)」

反対意見もちらほらと聞こえ、実際にプロジェクト参加への温度感は、人によってかなり差があったと思います。
こうしたメンバーにとっては、組織からの強制という側面があったのも事実です。

やりたいことってみんなあるわけではない

プロジェクト活動は個人の意思によって、自ら立候補します。
施策自体には反対しないけれども、自ら選ぶということへハードルを感じるメンバーもいました。

それまでの私たちには少なからず、組織や上司の期待によって動いている部分があったのでしょう。
それらの期待が何もない状態で、自らの仕事を自ら選ぶ、
自らの成果(目標や成果物)を自ら設定するということへのストレスと戸惑い。

自分の選択を楽しむ社員がいる一方で、苦しい選択を迫られているように感じた社員がいたとしてもおかしくありません。

そして、そうした「自己選択・自己決定」への抵抗を示す社員が
ともすると「後ろ向きな人」というレッテルを貼られかねない
というのもこのプロジェクト活動のデメリットであったように思います。

公平性の問題

プロジェクト活動は、全体の業務の2割の時間(目安)をあてて行う、というのが当初のルールでした。

しかし、例えば採用プロジェクトは、ある時期に負荷が集中します。
そのため、繁忙期には業務時間の大部分を使って、プロジェクトを遂行するメンバーも出てきました。

プロジェクト内にそれだけのタスクがあるから仕方ない
という見方もできますが、
一方で、プロジェクトにそれだけの時間を費やすということは、
本来の業務にしわ寄せが行き、場合によってはほかの人がサポートしたりする必要が出てくる
ということです。

プロジェクトに時間を費やす人とそれをサポートする人。

うがった見方をすれば、好きなことに好きなだけ時間を使っている人がいて、チームのメンバーがその人をサポートせざるを得ない状況が生まれている。

もちろん全員が会社のため、組織のために働いている事実は変わりませんが
心理的な不公平感を感じるメンバーがいたことも事実です。

それでも続けるメリットがある

2018年に始まったシェイクのプロジェクト活動は、
シェイクが目指す「シェアドリーダーシップ」を施策として実現しようとしたものです。

全員が「自分の強み」や「自分の好き/やりたい気持ち」を軸
参画するプロジェクト(仕事)を自己選択し、組織への貢献活動につなげていく活動。

実践していく中では様々な問題や課題があり、
時にメンバーの気持ちや感情をマイナスに導くこともあったと思います。

それでも、私たちは見えてきた課題に対して、より最適解に近いと思われる解決策を模索し続け、そのやり方の中からまた次のやり方を見出していく、という形をとり続けるのではないかと思います。

なぜなら、「WILLや想い」が芽生えたメンバーから「自己選択・自己決定」の機会を奪うのは、シェイクのミッションやバリューの根底をくつがえすことになるから。

私たちのプロジェクト活動は形を変え、お客様の研修後の職場実践や育成施策の中でも生かされています。

今後は、シェイク以外の会社がどのようにプロジェクト活動を取り入れているのかまたお話ししたいと思います。

この記事を書いた人
飯島 智子
多彩な人と出会い、多様な考え方に触れ、そして様々な組織を知り、その中で常に学び続けることと個人のリフレクション・内省を大切にしています。
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