皆さん、こんにちは。シェイクの吉田です。
新入社員が入社してくると毎年話題になるのが、「今年の新入社員の傾向」です。
調査データと育ってきた時代背景と紐づけながら、
「新入社員の特徴は・・」と、Z世代と言われる世代の特徴をまとめると同時に、
上司や先輩の関わり方や育成方法のポイントをまとめます。
やりがいや成長を大切にしながらも、組織論理で動くことには抵抗を感じ、
理不尽さややりたくない仕事に我慢をせず、自分の欲求を大切にする姿が見て取れます。
一方で新入社員の目線からは、どのように見えているのでしょうか?
今年、出会った新入社員の言葉が、印象に残っています。
「10歳以上、年が離れた上司や先輩の言葉は信用できない」
一方で
「1つ上、2つ上の先輩が、去年どんな失敗をして、どのように乗り越えたかを知りたい」
と言います。
この言葉からわかるように、彼ら・彼女らは10歳以上離れた人の新人時代の実体験が、
本当に今の時代においても参考になるのか?と疑っているのが実情です。
今年入社2年目になるシェイクの社員が、今の新入社員に必要なプログラムは何かを考えて、
作成した新入社員向けの研修プログラムがあります。
それは、「知る研修」。
昭和世代の人が、Z世代を研究するのと同じように、
Z世代の人にも、昭和世代を理解してもらおうとするプログラムです。
今年の4月に実際に、研修を実施したところ、新入社員に好評でした。
私を含めた昭和世代は、栄養ドリンクのテレビCM「24時間戦えますか?」
というキャッチフレーズに違和感を覚えなかった世代です。
Z世代の人からすると、違和感でしかないのではないでしょうか?
新入社員も、世代の離れた上司や先輩が、何を考えているかが分からず、
一緒に仕事をしていくことに不安を感じているのです。
今の新入社員が、上司や先輩の世代を理解することは、
不安を和らげることに繋がります。
そして、「育ってきた時代が違うから信用できない」と突っぱねるのではなく、
相互に理解し合おうという、相互理解の土台になっていくと思います。
相互理解のためのポイントは、昭和世代の背景を教えてもらうだけではなく、
自ら調べに行く行動をとることです。
お互いが、相手を理解するために一歩ずつ近づくことで違いを否定するのではなく、
違いを受け入れることに繋がります。
相互に理解を深めていった結果、上司や先輩が語る
- 失敗から学んだ経験と教訓
- 働くことの意味や仕事観
- 協働することや信頼関係を築くことの大切さ
といったことに素直に耳を傾け、共感する新入社員が増えることを願っています。