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 シェアド・リーダーシップ研究会 発足のお知らせ: 不確実性の高い時代における組織のあり方を実証的に探求する

個々が強みを発揮するシェアド・リーダーシップ型組織へ(リーダーシップ開発)

こんにちは、シェイク飯島です。

この度、株式会社シェイクでは「シェアド・リーダーシップ研究会」を発足いたしました。
今後は不定期になりますが、研究会の活動について報告してまいりたいと思います。

さて、まず第1回目はシェアド・リーダーシップ研究会の目的、活動内容、そしてどのような価値を社会・組織に提供していきたいかをお伝えします。

研究会発足の背景とミッション

シェイクでは、「所属するメンバー全員がリーダーシップを発揮し合う組織作り」が、今後の企業・組織作りの考え方として非常に重要であると認識しております。しかしながら、シェアド・リーダーシップという概念は、「考え方はいいよね」「そうなったらいいよね」という段階でとどまってしまうことが多く、その具体的な適用方法やメリット・効果を掴みきれていないのが実情です。
また、学術的な側面を見ても、シェアド・リーダーシップを促進するための具体的な方法論が確立されているとは言い切れません。実際の企業や組織においても、シェアド・リーダーシップの要素は取り入れられたり、近い思想観で組織作りをされている企業は多々あると思いますが、シェアド・リーダーシップ型組織がどのような組織でより効果が高く、どのように作り上げていくのか、という実践的な知見(実践知)はまだまだ不足しています。

本研究会のミッションは、シェアド・リーダーシップ型組織の有用性と認知を広げ、その実践知を積み重ねることで、シェアド・リーダーシップ型組織を増やしていくことにあります。私たちは概念的な議論にとどまらず、具体的な「組織のつくり方」を探求し、実証していくことを目指します。

「理想論」を実現可能に!

シェアド・リーダーシップ研究会は、単なる概念の理解・探求にとどまらず、実証に基づいた具体的な成果の確立を目指します。

■シェアド・リーダーシップの「定義」と「測定」
現状、シェアド・リーダーシップには明確な定義がないため、測定が困難と理解しています。私たちは特にシェアド・リーダーシップが組織に与える影響を明確にしたいと考えています。
先行研究では不確実性の高い仕事においては従来のヒエラルキー構造の組織よりもシェアド・リーダーシップ型の組織のほうがパフォーマンスが良いとされています。
もちろんシェアド・リーダーシップを導入した結果、「売上が2倍に上がりました」といったような、業績へのインパクトが実証されると素晴らしいとは思いますが、業績以外にもメンバーの関係性、個々人の組織へのエンゲージメントなど、様々な影響があると考えられます。
私たちはそれらを明らかにしたいと考えています。

■シェアド・リーダーシップ促進のための具体的な方法論の確立と実践
シェアド・リーダーシップの実現に必要な要素を特定し、組織に実装するための方法論を確立します。唯一の方法論はなく、組織の形態やビジネスモデルなどに応じて、その方法論は変わるかもしれません。が、シェアド・リーダーシップを促進する具体的な要素として、主にマネジメントの観点から重要性が示唆されている以下の3つの観点を中心に、実践的な検証を行います。

① 全体視点(ビジョン・目標共有):組織の目指す姿や未来での提供価値がメンバーと共有され、共感が生まれている

② 強み発揮(適材適所):メンバーが各自の強みを自覚し、組織においてその強みを生かした仕事への取り組み、リーダーシップ発揮がなされる

③ 相互フィードバック:部下ー上司といった関係性にとらわれずに、成長や成果を促す上で重要なフィードバックを相互に伝える、受け取る仕組み、風土をつくる

これらの要素は、「マネジメントの変革」「メンバーの育成」「組織内の仕組み・制度」の3本柱によって支えられ、組織開発の具体的なプログラムとして設計されていく見込みです。

協働と学び合いの場の創出

私たちは、本研究会を「草の根運動的」な活動として位置づけています。
この新しい組織の形を社会に広めるためには、私たち一社だけでは限界があります。この思想に共感してくださる企業様、人材開発や組織開発にかかわる方々、研究者の方々を巻き込み、立場にとらわれずに学び合い、知見を共有していく場として運営していきたいと考えています。
そうした対話の中から、新たな考え方や次の研究テーマが見つかっていくかもしれません!

得られた研究成果や知見は、ホームページやコラム等を通じて広く社会に共有し、発信していく予定です。
準備が整い次第、広く参加者を募る予定ですので、ぜひ興味のある方はご参加ください。

おわりに

弊社でもシェアド・リーダーシップ型組織を目指すために、様々な取り組みを行ってきました。
その一部は以前コラムで取り上げているため、改めて紹介いたします。

https://shake.co.jp/news/73367/

https://shake.co.jp/news/240726/

https://shake.co.jp/news/241024/

シェアド・リーダーシップは、一人のリーダー(管理職)に負担が集中し、組織としての成長が停滞する状況を打破する可能性があると私たちは考えています。組織全体でリーダーシップを発揮し合うことで、メンバー一人ひとりのパフォーマンスとエンゲージメントを向上させることを可能にします。
私たちは、シェアド・リーダーシップを推進するための具体的なロードマップを引き、実証先を探索しながら、不確実性の高い現代において、企業が成長し続けるための新たな組織運営のカタチを確立してまいります

個々が強みを発揮するシェアド・リーダーシップ型組織へ(リーダーシップ開発)
この記事を書いた人
飯島 智子
多彩な人と出会い、多様な考え方に触れ、そして様々な組織を知り、その中で常に学び続けることと個人のリフレクション・内省を大切にしています。
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