お電話でのお問い合わせ

03-5213-6888
資料ダウンロード
お問い合わせ

日大三高の監督から学んだリーダーシップ

個々が強みを発揮するシェアド・リーダーシップ型組織へ(リーダーシップ開発)

こんにちは、シェイク吉田です。

夏の甲子園の決勝戦は、沖縄の沖縄尚学VS西東京の日大三高。
3-1で沖縄尚学が勝利し、今年の甲子園は幕を閉じました。

実は私、決勝戦を三木監督率いる日大三高のアルプス席で観戦していました。高校生の全力プレーに声援を送り、敗れはしたもののすがすがしい高校生の姿に涙をしました。

日大三高は息子が野球部に在籍していたご縁で応援に行きました。息子が入学当時、三木氏は野球部の部長で、後に監督に就任されました。今回のコラムでは、当時の三木氏のエピソードをご紹介させて頂くと共に、同氏のリーダーシップについて考察したいと思います。

三木監督のチームづくり

日大三高と言えば小倉全由前監督のもと、甲子園優勝2回、準優勝1回を誇る強豪です。その小倉監督が2年前に退任され、当時野球部の部長をしていた三木氏が監督に就任されました。

監督になった2023年、夏の甲子園に出場、そして今年も甲子園出場を果たし、甲子園準優勝という成績を収められました。今年のチームは、昨年の秋の都大会ではベスト8でコールド負けをしていましたが、一冬を超えて夏には、全国レベルのチームになっていました。

息子が野球部に所属していたときは、三木氏は監督ではない立場でしたが、その時、感動したことがあります。当時、息子のニキビがひどく、顔が荒れていました。日ごろから、息子のニキビを見ては、「つぶれているぞ、大丈夫か?」といったように気にかけてくださっていました。ある時、三木氏が息子に対して「いい病院があるから連れていってやる」と言い、練習の合間に時間を見つけて息子を車に乗せて、病院に連れていってくれました。

息子は主力選手ではなく、チームの戦力としては、貢献度の低い存在でしたが、そんなメンバーに気をかけ、大切な存在として接してくださいました。数年前の話ですが、この話を聞いたとき、とても感動したことを覚えています。

卒業するときには、「最後まで腐ることなく、一生懸命頑張ってくれてありがとうな」と声をかけられたと言っていました。

チーム全体で甲子園を目指し、力を合わせることが求められる中、レギュラー陣とベンチに入れないメンバーの間に意識の差ができ、人が見ていないところで練習をさぼるなどの行動が、チームの目標達成に向けた一体感や推進力を弱めてしまうことがあると思います。

この時の三木氏は、主力ではないメンバーも、目標達成に向けて動機づけられるリーダーシップを発揮していたと感じます。

今年の夏、決勝で敗れた後、監督は選手に「君たちを勝たせられなかったのは監督の責任だ」と伝え、選手は「監督を漢(おとこ)に出来なかった」と泣き崩れていました。

ここまでは野球部の話でしたが、会社という組織でリーダーシップを発揮する場合においても、当てはまることがあるのではないでしょうか。

全員の目標に対する純度を高める

三木監督が発揮しているリーダーシップの要諦は、「目標達成に向けた純度を高める」ということではないかと感じています。組織内のノイズを減らしていくと言ってもいいかもしれません。

この目標に対する純度を高めるために、2つのポイントがあると感じます。

1つ目のポイントは、「組織内の意識差や序列をなくす」ことです。小倉前監督の時代から、日大三高は、先輩と後輩がとても仲がよいことで有名です。私の息子を見ていても、今でも後輩と仲良くLINEのやり取りをしています。

先輩と後輩、レギュラー陣と非レギュラー陣、監督と選手、といったような枠組みによる序列を廃止し、全員がフラットに、目標に夢中になれる環境づくりをしているように思います。

今年の甲子園の準決勝、県岐阜商戦の最終回、「監督、1塁手を交代させましょう」と、選手交代を進言したのは、ベンチにいた選手だという話も紹介されていました。最後のピンチの場面で強烈な一塁への当たりを、交代した選手が処理してゲームセットになりました。

三木氏が息子のニキビを気にかけてくれたことも、チーム内での意識の差をなくし、目標に対する純度を高めることにつながったのだと思います。

2つ目のポイントは、「強烈な目標意識と謙虚さの両立」です。高い目標を達成するには、リーダー自身が、強烈に目標を達成したいと願うことが原点だと思います。リーダー自身が純粋な気持ちで「〇〇を実現したい」と強く願うところが、リーダーシップの始まりかもしれません。

同時に、求められるのが謙虚さです。その目標を一人で達成することは出来ないと自覚し、
三木監督が「君たちを勝たせられなかったのは監督の責任だ」と選手に伝えたように、責任は上司が取り、手柄は部下に渡す姿勢でしょう。

リーダーがメンバーに「皆のおかげで、私たちはこの目標に向かって邁進することが出来ている」という感謝の気持ちを伝え続けることでしょう。

まとめ

今年の甲子園準優勝の三木監督から私が感じたのは、「全員の目標に対する純度を高める
」ためのリーダーシップ。そのために「組織内の意識差や序列をなくす」ことと「強烈な目標意識と謙虚さの両立」の2つが大切なポイントだとお伝えしました。

皆さん自身、また、皆さんが所属している組織は、如何でしょうか?
私自身、自分の想いを研ぎ澄ませ、自分自身や組織の純度を高め、成長を重ねながら、社会に貢献していきたいと思います。

個々が強みを発揮するシェアド・リーダーシップ型組織へ(リーダーシップ開発)
この記事を書いた人
吉田 実
誰もが持っている「無限の可能性」と「目が輝く権利」。一人でも多くの人の「イキイキ」のために、これからも邁進していきます!
関連記事を見る
お役立ち資料ダウンロード

セミナー情報

企業インタビュー

お問い合わせ
  • HRのプロによる情報発信をしています!

    人材育成に関する調査レポートや、事例をもとにしたテーマ別のお役立ち資料を随時発行しております。
    ぜひお気軽にダウンロードいただき、貴社の人材育成にお役立てください!