こんにちは。シェイクの吉田です。
10月2日(水)~4日(金)まで幕張メッセで開催された、HR EXPOにシェイクが出展いたしました。これまで、EXPOに出展したことはなく、初めてのチャレンジでした。今回、EXPOへの出展を通じて、多くの新たなお客様との接点づくりやアポイントをいただくことが出来、とても有意義な機会になりました。ブースにお立ち寄り頂きました皆様、本当に有難うございました。
シェイクは、誰もがリーダーシップを発揮できるシェアド・リーダーシップ型の組織を目指していますが、日々、試行錯誤の連続で、上手くいかないこともたくさんあります。
そのような中、今回のコラムでは、EXPO出展を通じた社内の状況や、私が感じたことを共有させて頂くことを通じて、シェアド・リーダーシップ型組織を実現していく、プロセスのヒントになれば嬉しく思います。
強みを活かし合う
今回、出展したブースは、決して人通りの多い通路沿いではなく、ほとんど人が通らない時間もありました。そのような状況ではあったものの、シェイクのブースは、活気がありました。
通りがかる人、1人ひとりに丁寧に声をかけ、一度断られた人でも、その後立ち止まり、話を聞いていただけた方がたくさんおられました。
また、ブース内に設置した商談席で、何人も同時に商談している時間もあり、多くの人事の方の課題を聞かせて頂きました。
このような状況が生まれた背景には、強みを活かした役割分担や準備があったと思います。
- 個人目標などは設けなかったが、一人一人がお客様に興味を持ってもらうための働きかけ方を考え、PDCAを回し改善を重ねた
- 初日だけ参加のメンバーも社内SNSでうまくいったことなどを自発的に共有した
- 若手社員がプレゼンター(ブースの一部に画面を置いて弊社のサービス等の紹介をする)にチャレンジした
- 事前に社内で、お客様への声掛けのための勉強会やロールプレイを繰り返し行った
などです。
事前の勉強会やロールプレイにおいては、前職で、デパートでクレジットカードの申し込みの営業をしていた社員がおり、他のメンバーにノウハウを伝授していました。
準備においても、プロジェクトの取りまとめや推進、ブースのデザイン、パンフレットや小冊子の作成、お客様のロゴ活用の許諾確認、アポイントが取れた方に対するフォローの仕組みづくりなど、実施することが多くありましたが、それも、1人ひとりのメンバーが自分の強みを活かしながら、助け合いながら取り組んでいる様子でした。
もちろん、上手くいったことばかりではありませんが、1人ひとりが自分の強みや持ち味を活かしあいながら、周囲に影響を与え合う姿があったと感じました。
マネジャーが任せて見守る
そのようなメンバーの取り組みの背景にあったのが、管轄する部門のマネジャーの任せるスタンスです。今回が初のチャレンジで、ブースやパンフレットのデザインなども、短時間で決める必要があり、内容に関する意思決定や進め方など、指摘したいことはたくさんあったと思います。
そのような中、状況はしっかり把握しながらも、担当のマネジャーは任せて、見守るスタンスを貫きとおしました。結果的に、メンバーが自分たちでパンフレットや小冊子を作成し、ノベルティを決め、人員の配置やフォローの仕方を決めていきました。
マネジャーの立場で権限移譲をすることは難しいことと思います。任せてしまうと、自分の存在意義が疑われるからです。マネジャーも自分の存在意義を証明したい気持ちがありますから、口出しをしてしまいたくなるものです。もちろん、自分の存在意義の証明ではなく、成果の最大化のために、伝えるべきことは伝えるべきだと思いますが、どこで線を引くのかを、育成や風土づくりの視点も踏まえながら決めることは、とても重要なことだと感じました。
自分の役割を欲する時代
今回、EXPOでは、新入社員もお客様に声をかけることを自分の役割と捉え、その役割に一生懸命に取り組んでいる姿がありました。
今、多くの人が働くことに不安を感じ、今、所属している組織で働き続けることにも、不安や疑問を感じている人も多くいると思います。
働く意味や、この組織に所属する理由に迷う人も多くおられると思いますが、自分に役割があり、ここにいてもいいのだ、自分は周囲に役に立っているのだという感覚を持つことや、自分たちが、組織を作っていく担い手であるのだという感覚は、とても大切なことだと感じました。
終了後、若手社員からは、
「この仕事はチームでチャレンジしたことで、組織の一員である感覚を持った」
「新しい取り組みの一端を担えてよかった」
「プロジェクトリーダーが、明るく参加しやすい場を作ってくれたことで、参加したいと思えた」
といった感想がありました。
シェアド・リーダーシップ型組織に向けては、まだまだ、道半ばで、上手くいかないこともたくさんありますが、トライ&エラーを繰り返しながら、一歩ずつ前進していきたいと思います。