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若手からのリーダーシップを育むには?

こんにちは。シェイクの吉田です。

最近、嬉しいことがありました。
研修を受講された方から、次のようなメッセージを頂きました。

『仕事面ではもちろんですが、人生においても考え方や価値観が変わりました。
このような研修を企画頂き、誠にありがとうございます』

また、以前、受講した方からは、次のような言葉を頂いたこともあります。

『今回のサーベイでは、本来の私らしさと努力してきた点がそのまま強みとして結果に出てきて、とても嬉しかったです。上司の中にはもう少し強く厳しいリーダーシップを私に求める方もいらっしゃいますが、リーダーシップの形は人それぞれで良いんだなと、これまでの努力の方向性は間違えていなかったんだ、マインドセットが出来て本当に良かったと心から思えて、今涙を流しながらこのアンケートを回答しております・・・
これからも自分らしく働いていきたいと思います』

パーソナリティ・ベース・リーダーシップ

いずれも、若手・中堅社員向けに実際に職場で発揮している自身の強みを可視化するプログラムを実施した際のコメントです。

最新のリーダーシップ研究では、パーソナリティ・ベース・リーダーシップという考え方があります。自らの強みを活かしたリーダーシップを発揮することが最も効果的であるというものです。

カリスマ型リーダーシップやサーバントリーダーシップなど、一般的に効果的だと言われている〇〇型リーダーシップというものより、自分の強みを活かしたリーダーシップを発揮する方が効果的だということです。

若手からのリーダーシップ開発におけるハードル

若手に対するリーダーシップ開発を実施する際に直面するのは、「私にはリーダーシップ発揮は難しい」というハードルです。

2021年に、約1000名を対象に弊社が実施したリーダーシップに関する調査結果をご紹介します。

リーダーシップを発揮できていない人に対して、「入社3年未満」「入社3~5年未満」「入社5~10年未満」でリーダーシップを発揮できていない理由を聞きました。

入社3年未満は主な理由として、「業務・スキルが未熟」が多いのですが、年次が上がると「自分に自信がない」が多くなっていきました。

このデータから読み取れる仮説として、年次が上がるにつれて、業務・スキルは身についているものの、周囲から求められるリーダーシップのレベルもあがっていくことで「自分にはリーダーシップ発揮が難しい」と感じ、リーダーシップが発揮できない状態が続いていると考えられます。

「強み」を起点にしたリーダーシップ開発

リーダーシップ(leadership)の語源「leith」には、「境界を越えて足を踏み出す」という意味があるそうです。
リーダーシップとは、自分の慣れ親しんだ考え方や環境を飛び越え、一歩を踏み出していくことです。

しかしながら、「リーダーシップ発揮は今の自分には難しい」と考え、一歩を踏み出さない状況が続くと、いつまで経ってもリーダーシップは育まれません。
そして、年次が上がれば上がるほど、そのハードルが高くなっていくのです。

このような状況において、どうすれば、新たな一歩を踏み出すことができるのでしょうか?

「こうしたい、こう変えたい」といった想いがあれば可能かもしれませんが、実際に、そのような想いを強くもっていない人もいます。

そこで有効なのは、
「想い」を起点にリーダーシップを発揮するのではなく、
「強み」を起点にリーダーシップを発揮することです。

既に職場で発揮している自身の影響力に関して、パーソナリティ・ベース・リーダーシップの理論に沿ったアプローチで強みを可視化し、自分の影響力を自覚します。

今まで当たり前だと思っていた自分の強みに気づき、
『意図的に強みを発揮する行動をとる』、もしくは、
『強みを活かして仕事や環境の枠を越えた行動をとる』
といった行動へと踏み出す一歩を支援します。

弊社が実施した若手・中堅社員に対するサーベイデータでは、
他者から見た強みとして上位に挙がったのは、
1位:謙虚さ
2位:仕事意欲
3位:他者支援
でした(回答数709名)

例えば、「他者支援」という強みが、
『困っている人が相談しやすい状況を生み出し、解決に貢献する』、もしくは、
『人に寄り添う関係構築が、フラットで話しやすい風土づくりに貢献する』
など、人や組織への影響力につながっているのです。

これらを自覚し、職場での新たな一歩を踏み出す経験が「自分にもリーダーシップを発揮できるのだ」という自己効力感につながり、リーダーシップ開発につながっていくのです。

そして、そのような経験を通じて、「もっとこうしていきたい」
「他者の役に立ちたい」といったような「想い」も育まれていくのです。

「既にある想い」⇒「強み開発」のタイプの人もいますが、
「強み発揮」⇒「想い醸成」のタイプの人もいるのです。

このようなプログラムを実施すると、冒頭のように、
「人生が変わった」
「自分らしいリーダーシップを発揮していきたい」
といったように、リーダーシップを発揮することに対して、ポジティブにとらえるようになり、行動が促進され、想いが醸成されていきます。

そして、1人ひとりが、自分の人生の主体者として行動していくことにつながり、イキイキと働くことにつながっていくと実感しています。

リーダーシップは、誰もが発揮できるものです。
1人でも多くの人が自分らしいリーダーシップを発揮できる世の中になっていくことを願っています。

この記事を書いた人
吉田 実
誰もが持っている「無限の可能性」と「目が輝く権利」。一人でも多くの人の「イキイキ」のために、これからも邁進していきます!
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