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組織における学び合いの可能性 ~チームビルディングの側面から~

こんにちは。シェイクの飯島です。

弊社では定期的にHRカンファレンスに参加したり、人材開発・育成領域で著名な方をお招きしウェビナーを実施しています。

本記事では、カンファレンスの講演やウェビナー当日の弊社内の動きを参考に、チーム作りのヒントについて考えていきたいと思います。

ウェビナー裏でのシェイク社内の様子

例えば、2024年2月に慶応大学の花田先生をお招きしたキャリア自律に関するウェビナーでの動きをご紹介いたします。

本ウェビナーは社内メンバーの関心も高く、当日も多数のメンバーがウェビナーを視聴していました。自宅からリモートの人も、社内のカフェスペースに集まって仲間と視聴する人も、それぞれのスタイルで参加していました。

開始直後、ある中堅社員がドキュメントを作成し
「ウェビナーを見ている方で記入できる共有メモをつくりました!
もしよければこちらに感じたことをお書きください」

と、社内のポータルサイトへ投稿しました。

そのドキュメントへ、まずは作成した本人が書き始め、オンライン上のドキュメントにウェビナーの感想や印象に残った言葉やフレーズが書き出されていきます。

そこに、あるメンバーが感想を書き込みました。

その感想に、他のメンバーが👍という印をつけたり、「私はこう感じた」というメッセージや問いを書いたり。
その場にいる人もリモートのメンバーも、感想や学んだことを書き込み、また、その意見にコメントや問いが連なる・・・
といったことが起きていました。

場所は違えど、同じウェビナーを見ながら、自由な相互の意見交換が立ち上がる。手前味噌ではありますが、弊社の組織としての良い面を実感した場面でした。

他にも、先日の2024年HRカンファレンス春の弊社代表吉田の講演でも同様にドキュメントが立ち上がり、メンバーが意見を投稿していました。

吉田の講演に賛成や共感を示すメンバーもいれば、
「ここは本当にこの表現が良いのだろうか?」
「私はこんなことを感じている」
という意見や疑問点も書き出されていました。

それぞれの社員が、自身の意見や疑問を書き出し、自然と共有することでそれぞれのメンバーが仕事中でどんなことを感じたり、どんなことを見聞きしているのか?そうしたことを知ることが出来たと思います。

「学び」の特性を活かしたチームビルディング

弊社の組織は比較的フラットな組織だと思います。

管理職はあくまでも「役割」であると位置づけており、若手社員であっても声を上げやすい環境であると感じます。

それでも、年齢差、経験差、役職の差によるヒエラルキーは存在します。
また、成果が求められる場面では、やはり上位層のメンバーがその責任を負うことが多く知識や経験の差を背景に、意見や提案の通りやすさは変わると思います。常にフラットであるとは言えないかもしれません。

ただ、「学び」においては、最終的な結論や成果を出す必要は必ずしもなく、異なる意見はむしろ場として歓迎され、
個々人が異なる気づきを得たとしても、それは問題にもなりませんし、気づきの優劣も問われません。

当日立ち上がった共有メモを今見返しても、自分の立場や年次にとらわれることなく、自由にメンバーが書き込んでいた様子が伺えます。

今、チームビルディングにおいては、「心理的安全性」が重視され、メンバー間の信頼関係構築、相互理解や雑談の機会創出に大きな注目が集まっています。

そうした視点が大切なことは言うまでもないですが、一方で、ハラスメントや個人のプライバシーの観点から、例えば、雑談と一口に言っても、そのテーマや内容は慎重に選ばざるを得ません。

そんな悩ましい状況下ではありますが、新しい学習、しかも共通の学習テーマを設定し、共に意見を交換しながら、チームとして学習することで、その人の考え方や特徴に気づいたり、相手の興味関心を知ったりすることができるのではないでしょうか?

私は、チームで学習する、という行動そのものがチームビルディングになりうるのではないか?という可能性を感じています。

組織で実践していくために

チームでの学習の目的は、知識を「知っている/知らない」を確認することではなく、チームメンバーが「何を考えたのか?何を感じたのか?今後の仕事にどうつなげるのか?」といったことを共有し、チームとしての「持論」や「共通認識」を持つことだと思います。

年齢を重ねるたびに、我々は「無知」であることを他者にさらしたり、他者から馬鹿にされることを恐れる気持ちが強くなると思いますが、管理職や年長者の方も恐れる必要はないと感じます。

チームでの学習において、管理職や年長者が答えを出す必要はなく、結論が出ずに「モヤモヤ」して終わっても良いのではないでしょうか?

成果を目指すチーム活動ではなく、学習を目指すチーム活動において、大切なのは全員が「学習に対して」恐れなく、意見を出し合うこと、そして意見を出しても否定されない、意見を出すことが価値であるという場を作ることだと思います。

弊社のウェビナーに関しては、下記HPで随時お知らせしておりますので人事・HR系のグループの方、ぜひ弊社ウェビナーを題材にチーム学習を実施してみてください。
*興味のある方はこちらへ。

この記事を書いた人
飯島 智子
多彩な人と出会い、多様な考え方に触れ、そして様々な組織を知り、その中で常に学び続けることと個人のリフレクション・内省を大切にしています。
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