コラム

早期戦力化に欠かせない視点

皆さん、こんにちは。シェイクの吉田です。

最近、人事部の方から「早期戦力化」に関する
ご相談を頂く機会が増えました。

「入社して10年以内にマネジャーにしたい」
「3年ではなく、2年、いや1年で一人前の人財に育てたい」
といったテーマです。

さて「早期戦力化」とは、どのような成長を遂げるといいのでしょうか?

以前、「成長とは何か」というコラム
https://shake.co.jp/news/202/
でも書いたように、成長を考えるにあたっては、

1.出来ないことが出来るようになること
2.同じものを違う角度から見ることが出来るようになること
3.人間性の高まりや、人格が磨かれること

という観点があると考えています。

この時期、間もなく入社1年を迎える新入社員と研修で会う機会があります。

研修では「出来るようになったこと」や「出来なかったこと」を振り返り、
上司や顧客の視点から出来事を捉えなおしたりします。

これらは、上記の「1.出来ないことが出来るようになること」や
「2.同じものを違う角度から見ることが出来るようになること」における
成長につながる効果があります。

研修において、次のような発言をする新入社員がいました。

「尊敬できる先輩の話しか聞く気になれない」

他にも、今の仕事が自分のやりたいことではなかったことへの不満や
合わない上司への不満など「愚痴、不平、不満」ばかりで
前向きさをすっかり失っている人がいました。

このような人は、しっかりと現在の仕事や環境に向き合うことなく、
不満を言いながら転職していくことになるかもしれません。

人生100年時代、一度身に着けたスキルで一生食べていけることはありません。
AI時代において、知識やスキルはどんどんAIに置き換えられます。

そのような時代における「早期戦力化」を考えるにあたって、
欠かせない視点は、「3.人間性の高まりや、人格が磨かれること」
ではないでしょうか?

「心を高めること」と言い換えられるかもしれません。

  • 自分の価値観に沿って日々を過ごすことが出来るようになる
  • 自分の弱みをさらけ出せる
  • 人に感謝出来るようになる
  • 自分の覚悟や志が明確になる

といったようなことです。

心を高めることで、
困難な状況を成長機会に変えるだけではなく、組織へのエンゲージメントが高まり、
企業の競争力を左右することにもつながるでしょう。

研修で、受講者に対して「心」の話をしましたが、
多くの受講者が、しっかりと受け止めてくれました。

「尊敬できる先輩の話しか聞く気になれない」と言っていた受講者は、
「人を受け入れる心を持たないと、自分の将来がないことに気づいた」
との感想を言っていました。

先日、多摩大学大学院教授の田坂広志氏と数時間にわたって
お話をさせて頂く機会を頂きました。

年末に出版された
「なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか」(田坂広志著)
の内容についても議論をさせて頂いたのですが、
田坂氏は、心を高めるための具体的な技法として、
「深夜の反省日記」を推奨されています。

具体的には、一日を振り返り、自分自身の一日の心を見つめ、
「自分のエゴ」を見つめることです。

私自身、日常的に振り返りは行ってきましたが、
田坂氏とお会いさせて頂いたことをきっかけに、
日々、自分のエゴを見つめる振り返りを行うようにしました

「妬み、傲慢さ、恐れ、不安」といった心の動きを、夜中に
一人で見つめ、心の鍛錬をはじめました。

新入社員にとっても、本当に必要な成長とは「心の成長」。
特に、日本においては、昔から大事にしてきた視点ではないでしょうか。

世界で活躍するビジネスパーソンを一人でも多く輩出するために、
一人でも多くの新入社員にそのことを伝えていきたいと思います。

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