殻を破るために半日を費やす?!
シェイク: 今日は新任管理職向けの4級職研修のお話を中心にお伺いしたいのですが、お付き合いをさせていただくキッカケになったのは、そのひとつ下の階層の5級職研修からでしたよね。
今元様: そうでしたね。あのときは、当社としても初めてのお付き合いになるので、私も上司から「本当に大丈夫か?」と聞かれて、「大丈夫です!」と答えたことを鮮明に覚えています。正直、根拠はなかったんですけど(笑)、提案内容が我々のイメージに最も近かったし、他社さんからの提案がオーソドックスだったという感覚もあって、ある種の賭けでしたが、お願いをしたらとても良かった。それが今のお付き合いにつながっています。
シェイク: ありがとうございます。
今元様: 当時は入社2年目くらいですかね? 元気いっぱいの若者という感じでしたけど、実際のプログラムはすごく緻密に練られている。そのギャップも印象的でした。
毛利様: シェイクさんの場合、実際の研修現場で、講師の方が状況を見ながらアプローチを変えていく。その力量が見事だなと思います。例えば、殻の硬い社員が多い場合、当初の予定を変え、殻破りのために半日を費やす等、臨機応変に対応くださいます。そして、「自分を変えるためにここに来たんですよね?」と問いかける。その厳しさはシェイクさんの特徴ですよね。
シェイク: そうですね。そうすることが受講者のためになると思い、本気で関わらせていただいているので、やはり厳しさが出ることもありますね。

この研修が「最後の入学式」
シェイク: 今回、4級職研修のご提案に当たっては「深層心理を変えてほしい」というオーダーをいただきました。プレーヤーから管理職になるためのこの研修は、社員にとって意識転換をする最後のチャンス、「最後の入学式」なんだと。
今元様: そんなこと言いましたか(笑)。でも、実際そのとおりだと思います。その先に昇格できない人もいることを考えると、ここで意識を変えられないと、もう変える機会がない。管理職になっても、自分がやったほうが早いからと部下に任せずに自分でプレーヤーの役割をしてしまうと、成長が止まってしまいますよね。当社の場合、部署で部下を持たない管理職もいるので難しい部分もあるのですが、いずれ彼らも部下を持つかもしれない。そう考えると、この4級職研修が非常に重要なターニングポイントになるわけです。
シェイク: 「360度フィードバック」と「職場実践」の2つが意識を変えるためのキーになったと思います。とくに職場実践ですね。DOWA様の場合、優しい性格の社員様が多く、そのせいか当初は他者に関わることに対して心のブレーキが働いている印象でした。ですが、職場実践によってブレーキがいったん外れると、後輩や部下のことを親身になって考え、一歩踏み込んだ指導ができるようになったと思います。
今元様: ええ、受講者の意識の変化をはっきり感じました。優秀な部下がいなくなることで自分が困るのも顧みず、上長に対して部下の異動を進言した者もいました。管理職として、部下の成長を願うようになったことの現れですね。
毛利様: 職場実践はとくにそうなのですが、シェイクさんの研修は、受講者の上司をうまく巻き込むのが特徴ですよね。たとえば、「彼らの変化のこの部分を見てもらって、こんなフォローをお願いします」と丁寧に受講者の上司とコミュニケーションをとるのは、他の研修会社さんにはないと感じました。
シェイク: ありがとうございます。やはり上司の方々にどのぐらい協力いただけるかで、研修の効果が大きく違ってきます。そこは常に意識をしている部分です。

受講者の成長と変化に本気でかかわる
シェイク: DOWA様とは、3年間お付き合いさせていただいていますが、最初の頃に比べると受講者のみなさんの顔つきが劇的に変わったという印象があるんです。正直、1年目は「行けと言われたから仕方なく来た」という雰囲気の方も多かったのですが、2年目からはみなさん、イスに座っているときの姿勢からぜんぜん違いましたね。だから研修にも身が入って、効果が出ているのだと思います。
これは私たちの力だけではなく、人事の方々が受講者を丁寧にフォローしたり、あえて厳しい言葉をかけたり、本気で会社を変えようとしているからだと思うんです。
今元様: ありがとうございます。私も毛利も、もともと人事出身ではありませんが、せっかくこの部署に来たのであれば、従来の仕事をただ引き継ぐのではなく、もっと踏み込んで仕事をしようと思って取り組んでいます。
シェイク: やはり人事の方々の本気度で研修の成果は変わってきます。また、今回の研修プログラムも、状況に合わせ、どのタイミングでどんな課題を出すか、一緒にギリギリまで悩んで決めていきましたが、そういう相談ができる関係性は私たちにとっても非常にありがたいです。
毛利様: お互いにフィードバックしながら、適宜、課題を変更したり、そういうアプローチができるのはシェイクさんならではだと思います。研修のときも、講師の犬尾先生が「私は皆さんの変化と成長にしか興味がない」とおっしゃって、その厳しく温かい言葉は強烈でした。そこまで親身になってもらえることに、本当に感謝しています。
シェイク: ありがとうございます。今後もお力になれるようがんばります。
