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マネジメント

これからの時代、マネジャーがメンバーに見せるべき背中は『成長』です

皆さん、こんにちは。シェイクの飯島です。

先日、「つながり再構築レポート」を発行しました。

コロナ禍以降、リモートワークの推進やリモート下での育成の試行錯誤など、現場の方々の創意工夫には頭が下がる思いです。

このレポートは現場のトレーナーやマネジャーの方々にぜひ共有してください。
職場によって状況は様々ですが、何かのヒント、つながり再構築のアクションへの後押しになれば幸いです。

本日は「マネジャーの成長」について、お話いたします。

マネジャーの現状

私は「コーチ」として様々な企業のマネジャーの方と1時間程度、目標設定や課題設定のために面談をしています。

その中でここ数年、特に気になっているのが、
「マネジャーが部下の話ばかりしている」「部下のことで悩んでいる人が多い」
という点です。

正直な話、せっかく管理職として、権限を持ち、自由度が上がったはずなのに、なんでみんなそれほど部下のことばかり悩んでいるの?という気持ちが私の中にムクムクと湧き出ています。

もちろんマネジャーの役割は、
「自分の成果をあげるではなく、部下の成長を支援し、組織としての成果をあげること」であり、
部下のことで悩むのは当然と言えば当然です。

しかし、「あなたは何を実現したいのか?」と聞くと「部下の成長」と答え、
「どんな組織を作りたいのか?」と聞くと「部下の働きやすい組織」と答え、
一方、「あなた自身の成長とは何か?どんな成長をしたいのか?」と聞くと、
「・・・。わかりません。」

思考が止まってしまう方がとても多いと感じます。

管理職になると、自分の成長や自分の成し遂げたいことはどうも二の次にしていないか?
もしくは、それらを考える間もなく、私から見るとまるで「滅私奉公を求められ、一生懸命それに応えている」ようにも見えます

マネジャーにこそ「自分の成長」が必要

以前よりも目の前の解決を要する問題が増えたコロナ禍、マネジャーが「自分の成長を求める」機会が多く失われているように思いますが本当はもっとマネジャー自身が「自分自身を大切」にしてほしい

しかし、この側面からのケアはほとんどなされていないのが現状であり、むしろ、マネジャーなんだからそのくらいは自分で実現しろ、と言われ、放置されているのではないでしょうか?

結果として、マネジャーの孤独感や徒労感はますます強くなり、成長への道のりも同様に遠のくように感じます。
マネジャーが成長しない組織で、メンバーは本当に成長できるのでしょうか?

田坂広志氏はその著作の中で
「部下の成長を支えたいのであれば、忘れてはならないのは自分の成長である」
と述べています。

混とんとし、先行きが見えないビジネスの世界、
「自分で成長する力」を一番求められているのは、マネジャーの皆さんかもしれません。

そして、マネジャーの成長への支援施策を練るうえでのポイントと
人事の皆さんが忘れてはいけない姿勢を最後にご紹介します。

マネジャーが成長するために必要なこと

施策を練るうえでのポイントは
「マネジャーには教えるのではなく、実践して持論化」を促す支援を考えること

グループワーク主体のマネジメント研修やリモートマネジメントのTIPSの講演会なども確かに学習の場です。大事なステップですが、学習の入り口に過ぎません。

マネジャーの成長のためには、
①マネジャー本人が意志・ありたい姿を持つこと
②経験して持論化をすること
が必要
です。

人事に求められること

人事部、人材開発部としては、そういった仕組みや場をどのように提供するのか?
を考えていただきたいと思います。

そして忘れてはいけない姿勢が「人事はマネジャーを子ども扱いしてはいけない」ということです。

少し強い言い方かもしれません。
でも、マネジャーの方々もまだまだ変化・成長の可能性を秘めた方々です。

マネジャーの成長する力を拒む1つの要因が「うちのマネジャーはそんなレベルではない」という思い込みかもしれません。

本来、私たちには成長欲求や貢献欲求があります。
共に成長する仲間を見つけ、適切な機会・場があることで成長するマネジャーの力をぜひ皆さん信じていただきたいと思います。

この記事を書いた人
飯島 智子
多彩な人と出会い、多様な考え方に触れ、そして様々な組織を知り、その中で常に学び続けることと個人のリフレクション・内省を大切にしています。
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