コラム

自らの想いを形にしていく ~若手からのリーダーシップ~

こんにちは。シェイクの坂口です。

先日、広告代理店で働いている社会人4年目の知人と話していて面白い話を聞きました。

彼は、新卒入社後、ある番組制作の部署に配属されたそうです。
その部署は、番組の特性上、作り方や枠組みが決まっており、
彼が学生時代から抱いている「自分が作ったものを世の中に残していきたい」という
想いを消化しきれないでいたそうです。

このようなケースでは多くの場合、仲の良い同期と話をして気持ちをすっきりさせて、
モヤモヤした気持ちの根本的な部分を解消しないまま日々の業務に戻ってしまいそうですが、
彼は、その後新設された部署への異動の機会も獲得し、
彼自身の発信・企画で新たな番組制作にも取り組み、
彼が学生時代から抱いている「自分が作ったものを世の中に残していきたい
という想いを体現しているそうです。

彼に何が良かったのか聞くと

①彼は日頃から取り組みたいことはノートにメモして残しておく
②誰に伝えておけば物事が動きそうか考えて
 ミーティングやランチなど上司や部長、その他関係者に話をしにいっている

と答えてくれました。

置かれた環境に適合するだけでなく、自らの考えを持ち、周囲に発信し、
仕事を楽しんでいる知人の姿に感銘を受けました。

知人の場合は自分自身の配属や取り組みたい仕事の機会の獲得でしたが
皆さん1人ひとりも、自分の今の業務範囲以外のことでも、
『チームや組織、仕組みをこう変えたい』
『こんなプロジェクトを立ち上げたら、もっと状況が良くなるのではないか』

感じることはあるのではないでしょうか。

新型コロナウイルスの影響などもあり、会社や組織に変化が求められている中
皆さん1人ひとりが当事者意識を持ち、自分が所属しているチームや組織に対して
考えを持つこと自体が貴重なことだと感じています。

しかし、若手と言われる年代で、
組織に変化を起こしていき、周囲にリーダーシップを発揮していくことには
ブレーキや壁を感じるのではないでしょうか。

例えば

  • 言ったところで反対を受けそうだ 
  • 「こうした方が良い」と伝えているけれど動いてくれない
  • そもそも上司の仕事じゃないのか

などです。

古代ギリシャの哲学者アリストテレスは人を動かすための3つの要素として
エトス(信頼)、パトス(情熱)、ロゴス(論理)が重要だと説いています。

若手に置きかえるのであれば

1.周囲との協力関係を築けているか
2.これを解決したいという意思を磨けているか
3.周囲が取り組みたい理由や大義を語ることができるか

といったことが大切なのではないでしょうか。

自らの影響力を高め、変化を起こしていくために
まず「1.周囲との協力関係を築けているか」という点で、周囲を敵や壁として捉えるのではなく、
同じ仲間として捉え、周囲との協力関係を自分から築いているかが大切です。

そして、「2.これを解決したいという意思を磨けているか」では、
日ごろからの情報収集や、取り組みたい仕事を獲得する機会にアンテナをたて、
自身の想いや意思を書き起こすなど、
意思を磨く行動により、目の前の業務以外への視野を広げることが出来ます。

そして最後、「3.周囲が取り組みたい理由や大義を語ることができるか」では、
上司や同僚に対して、相手の状況を鑑みることなく、
「ここを直してください」「なんでやらないんですか」と正論を伝えるだけの関係では、
対立を生みやすく周囲も「あなたのためなら協力したい」という気持ちになることはありません。
相手が協力したくなるよう、取り組みたい理由や大義を語ることが重要です。

上記の私の知人のケースでは、想いをノートに書き起こすなど、きちんと言葉にし磨き続け、
日頃から仕事の話を率直にできる気持ちよい関係を気づけていたからこそ、
周囲も動いてくれたのだと思います。

みなさんも、自らの影響力を高め、
周囲とともに変化を起こしていくリーダーシップを発揮していくための
自分自身のあり方や術について是非この機会に考えてみませんか。


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