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アート思考を使った自分の答えの創り方

こんにちは。シェイクの水口です。

「新入社員が何を考えているのか、わからない」

OJTトレーナー研修を行う度にあがる、トレーナーの方が抱えている悩みの一つです。

「何を考えているかわからない」ことを解消するために、
現場では、新入社員に自分の意見をもっと伝えるように、
あるいは、わかりやすくリアクションするように指導をしますが、
それだけではこの悩みは解決されないのが現状です。

では、なぜ解決されないのでしょうか?

一つの理由として、新入社員の「正解探し」傾向が高まっていることがあげられます。

インターネットで検索をすればなんでもわかる時代に生きる新入社員は
「自分の成長」「やりがい」を重要視する一方で
「具体的な計画/行動/習慣に繋げていくことは苦手」といった傾向にあります。

つまり、「自分の意見を考えるよりも、何をして欲しいか具体的に指示してほしい」と思っているのです。

昨年、新入社員だった私は、上記のような気持ちに加えて

  • 若手の意見を取り入れることが大事だ!と言われ発信するが、
    直ぐに却下されるので本当に必要とされているのか、疑ってしまう
  • 上司に「どうしたいの?」と聞かれるたびに、
    「上司は自分にどうしてほしいのか」を考えてしまう

このような葛藤も抱えていました。
では、なぜ葛藤を抱えてしまうのでしょうか?

その一つに、多くの方が、初期の段階から基本的なビジネススキルとして、
「相手の立場に立って行動しよう」と学んでいることがあげられます。

実際に、論理思考やデザイン思考など、「相手の立場に立つ」ことがテーマの研修を
導入されている会社様も多いのではないでしょうか。

相手の立場に立つことは、ビジネスパーソンが身につけるべき重要なスタンスではありますが、
一方で、相手の立場に立つことを徹底すればするほど、
相手が求めていることが、自分にとっての答えになっていきます。

すると、いつしか「自分の意見」や「自分のモノの見方」を見失い、
「相手の考え=正解」となってしまいます。

しかし、VUCAと呼ばれる変化の激しい時代では、
このような「正解」を見つけることが難しくなってきています。

言われたことだけをやる人財はAIに代替されていく、と言われており、
各企業は「自分のアイディアをもち推進できる人財」を育成する必要があります。

論理思考をはじめとする「相手の立場に立つ」意識は、他者と協働し仕事を遂行する上で
非常に重要なスキルの一つですが、「相手の立場に立つ」ことを重視するのと同じように、
「自分の意見」を培うことも重要なスキルであると考えます。

その重要なスキルこそ「アート思考」です。
「アート思考」とは、「自分の意見」や「自分のモノの見方」を培うスキルのことです。

ここでは簡単に、アート思考を強化するポイントを紹介します。

① 知らず知らずに抱えている固定観念に気づく
② 「面白い!」と思う、自分の探求テーマを見つける

上記2点が、アート思考を強化する2つのポイントです。

アート思考を活用した事例として「iPhone」があげられますが、
iPhoneは従来のボタンで操作する携帯電話という固定観念を壊し、
スティーブジョブズの「デザイン」「美しさ」に対する探求テーマが形になった商品です。

昨今の若手や新入社員が周囲からの「自分の意見をもち、発信してほしい」という期待に応えるためには、
乗り越えるハードルがあると感じています。

そう感じるのは、私自身が「何を考えているのかわからない」と言われてしまう、
若手メンバーの一人だからです。
一方で、アート思考の思考法を学び、少しコツを掴んで、
小さなことから自分の意見を発信できるようになると、
より仕事が面白く前のめりになっていくことも、実感しています。

「自分の意見を持ち、発信する」ことは限られた人にしか出来ないことではなく、
若手社員のうちからトレーニングをし、習得できるスキルです。
これを機に、「自分の意見を培う」トレーニングを始めてみてはいかがでしょうか。

このコラムに関連するオンラインワークショップはこちら↓

新型コロナウィルスの影響で見えた、今後求められる人材とは
~アート思考を使った自分の答えの創り方(思考編)~

対象:若手社員2~7年目の方

日時:2020年9月18日(金)16:00~18:00

【今回の研修のポイント】
・「ロジカル思考」「デザイン思考」「アート思考」とは
・アート思考を体感する

《参加費》 各日、お1人様5000円(税抜)

《会場》 オンライン開催
※『zoom(インストール・ご利用ともに無料)』というサービスを利用します。

※本セミナーは終了しました

この記事を書いた人
シェイク編集部
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