コラム

シェアドリーダーシップ

皆さん、こんにちは。シェイクの吉田です。

今回は、シェイクでのリーダーシップに関する出来事についてご紹介させて頂きます。
皆さんにシェイクのことを少しでも知っていただく機会になることと、
シェイクでの活動が皆さんの参考になれば嬉しく思います。

シェイクは「イキイキと働く人が一人でも多く増えてほしい」というミッションのもとに活動をしており、主に2つの観点で、どうすればイキイキと働く人が増えるのかを考え続けています。

一つ目は、企業内での人材育成を通じて、どうすればイキイキと働く人を増やすことが出来るのか、という観点です。

二つ目は、どうすれば、シェイクという会社で働く人がイキイキと働くことが出来るのか。企業ミッションで掲げていることは、自分たち自身が体現者であることが大切で、その実現に向けて、私たち自身がどうあるべきか、という観点です。

この2つの観点に対して、「リーダーシップ開発」を通じて、世の中に対するイキイキと、シェイクでのイキイキの体現を目指して取り組んでいます。

ただ、リーダーシップは、120年以上も前から研究がされており、
私たちシェイクが広げたいリーダーシップとは何か、体現したいリーダーシップとは何か?
様々なアプローチが考えられる中、ここまでも議論を重ねてきましたが、
約1年前に、「シェアド・リーダーシップ」(中央経済社)(著者:立教大学 石川淳教授)という本に出合いました。
この本を読んだ時に、追い求めていた姿があると感じました。

シェアド・リーダーシップとは、簡単に言うと、「職場の誰もが、必要な時に必要なリーダーシップを発揮している状態」を指します。
職場の全員がリーダーシップを発揮するという考え方であり、職場のシェアド・リーダーシップが高まればチームの創造性、学習行動などを促進させ、チームの業績にプラスの影響を及ぼすことが研究によって明らかにされています。

早速、石川先生に連絡を取り、想いをお伝えし、先日、石川先生による、シェアド・リーダーシップに関する学習会をシェイクで開催しました。

この学習会では、新入社員からベテラン社員まで、全社員が参加し、石川先生による講義とグループ討議を通じて、シェアド・リーダーシップが求められる時代背景や、概念、シェイク社内で広げていくにはどうするか、など深い学びの時間になったと感じました。

興味深いことが起きたのは、講演後です。
講演後、3年目社員が起点となって、対話会をしようという動きが起きました。

若手社員を中心に、全社員を巻き込んだ対話会では、学んだことを共有し合うだけではなく、違和感も含めて、自分たちが考えるリーダーシップ開発や理想の組織について、それぞれが、意見を伝えあう場になりました。私も参加して一緒に対話を行いました。

私自身は、講演を聞いて、違和感を覚えることは一切なかったのですが、
若手社員にとっては、素直に受け止めきれなかった部分もあったようで、
私自身、興味深く感じた意見は、

「VUCAの時代、全員がリーダーシップを発揮した方が組織のパフォーマンスが上がるというが、それは組織論理であって、若手社員目線から見て、リーダーシップを発揮するメリットや意味が感じられない」というものでした。

これからの時代においては、組織軸(組織メリット)で個人がリーダーシップを発揮する必要性を伝えるのではなく、
個人軸(個人メリット)からみたリーダーシップを発揮する必要性を語らないと、
若手は、リーダーシップを発揮する必要性に納得しないという意見が多く上がっていました。

一般的に、大学の先生にお越しいただき、学習会や講演会を開催すれば、学んだことを共有して終わりになりがちだと思いますが、
シェイクの若手社員が主体的に起こした行動は、全社を巻き込んだ対話会の開催であり、
石川先生の理論を参考にした、リーダーシップの必要性を世の中の若手社員から共感を得るための提案でした。

私自身、感じたこととして、
誰から指示されることもなく、主体的に周囲を巻き込む行動が起き、
更には、より価値を高めるためのアイデアや提言が自然と起きたことは、
シェアド・リーダーシップを体現している組織の一つの結果ではないかということです。

私にとって、とても嬉しく感じた出来事であり、
目指す姿を確信させた出来事であったと言えるでしょう。

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