こんにちは。シェイクの吉田です。
先日、大手の食品会社に勤める人と話していた際に、
3年目の後輩が辞めてしまったという話を聞きました。
辞めてしまったのは学生時代に、NPO活動をしていた女性で
リーダシップのある、尖った人材だったと言います。
「食を通じて世の中の人を繋げたい」と思って入社したものの、
最終的には、担当している食材を売り込むことだけを求められる現状と、
自分のやりたいとが繋がらないと感じて、会社を辞めたとのことでした。
今は、自分でレシピサイトをオープンし、個人で活動しているとのことです。
最近、企業の人事から
「どうすれば、尖った人材を採用することが出来るのか?」
という相談を受けました。
学生時代に、何かにのめり込んだり、多くの経験をしたりする中で、
何かを成し遂げたいという意志を持っている学生は少なからず存在しますが、
大企業に就職せずに、ベンチャーやNPOなどに就職する人が増えています。
このように尖った人材から、選ばれる企業になるために、
必要なことは何でしょうか?
私は、これからの時代において、企業が人を惹きつけるためには、
会社と個人の関係が逆転する必要があると考えています。
これまでは、
「企業ミッションを達成するために必要な人を採用する」という
企業に主体がある考えが一般的でした。
これからは、
「個人の想いを実現できる企業が選ばれる」というように
個人に主体があり、企業が選ばれるようになってくると思います。
組織のために個人を使うといった発想の会社からは、人が離れていき、
人の成長や自己実現のために組織があるという会社に人が集まってくると
思います。
個人が企業で自己実現をすることを企業ミッションの実現に繋げる
戦略を描くことが経営者の役割になり、やりたいことを持った
個人の自己実現と収益を結びつけることがマネジャーの役割に
なってくると思います。
シェイクのグループ会社のOriginal Point社が、最近始めたサービスで
ジョブシャドウイング映像のサービスがあります。
企業で働く社員のリアルな一日に学生が密着し、学生目線から仕事を
映像化することで、企業のリアルな実態を学生に伝えることを
狙いとしています。
これからの時代においては、企業のリアルな実態がオープンに発信され、
口コミで広がっていくでしょう。
実態と違う企業ブランディングをしても、実態と違うことは簡単に
明らかになり、むしろマイナスの口コミが広がり、人が離れていくでしょう。
「人から選ばれる企業へ」
これからの企業変革の一つのテーマになると思います。