WORKS キヤノン株式会社 光学機器事業本部 様
職場行動に繋がる配属前研修 -リアルケース×実践行動可視化-

インタビュー協力:
光学機器事業本部 光機事業統括センター 部長 中村泰樹様
光学機器事業本部 光機事業統括センター 課長代理 村田史子様

会社プロフィール:
キヤノングループはグローバルで幅広く事業を展開し、世界のすみずみにいたるまで製品・サービスを提供している。いまキヤノンは、現行製品の競争力強化とともに、商業印刷・ネットワークカメラ・メディカル・産業機器の4つの新規事業を飛躍させる戦略的大転換に挑戦している。光学機器事業本部は、現行事業ではあるが事業領域としては産業機器事業の一部を担っており、主に半導体露光装置・FPD露光装置の設計/製造/販売/サービスを行っている。
ご参考:キヤノン株式会社 ホームページ(Canon Global 事業領域 産業機器)
https://global.canon/ja/business/industrial.html

キヤノン光学機器事業本部様では、ビジネスの特性から新入社員でも高いレベルの業務遂行が求められている。求められる姿へ早い段階で到達する事を目的として「社会人への意識改革・求められる行動」を学び、それを職場での実践につなげていく施策を行った。新入社員配属先の上長の方から新入社員に期待する姿について情報提供を頂き、リアルケースとして開発。本施策について、光学機器事業本部の中村様と村田様に伺った。 ※部署名、役職名 はインタビュー実施日(2020年12月)のものです。


シェイク:弊社にお問い合わせ頂いた背景をお聞かせください
キヤノン様:光学機器事業本部では顧客企業様への直接販売・直接サービス(BtoBビジネス)を行っており、新入社員といえどもお客様に直接お会いする機会が多くあります。従って、会社を代表する一人として業務を全うできる人材へ早急に育成する必要があります。
従来より多様な新人研修を実施してはいますが、教える側から教わる側へ一方向の座学形式での研修に留まっているのが実情です。研修内容も社会人への意識変革・行動変容につながるような実践的教育が不足していると感じており、新たな研修を導入検討するためにシェイクさんに問い合わせさせて頂きました。

シェイク:座学研修だけでは実践で使えるイメージが付かず、行動は変化しづらいですよね。
色々な会社がある中で、弊社にお任せ頂いた決め手はどのような所でありましたか?
キヤノン様:ほとんどの研修会社さんのカリキュラムや内容は従来の研修で行ってきた座学形式に近いものでした。シェイクさんの「本気で本質を追求する」という事に共感しましたし、「研修だけでは人を変える事は難しい」という正直な言葉も、お願いしてみようと思った大きな理由です。カリキュラムを作る中でも私たちキヤノンの行動指針「三自の精神」を主題に置かれており、課題に対し本質を浮かび上がらせるカリキュラムやアプローチもお任せする決め手となりました。特に実践型ワークとして職場着任後に起こりうるケースの模擬体験ワーク(リアリティショックシミュレーション※1)+一定期間の実務経験とその振り返りという提案は実際の業務に即していて大変興味深く、効果を期待しました。

シェイク:大きな期待を頂き、ありがとうございます。実際にお任せ頂き、シェイクと研修をともに作り上げていく過程についてはどうでしたか?
キヤノン様:私たちの考えをカリキュラムにして頂く事でイメージが膨らみ、シェイクさんと一緒に研修内容を具体化していくことができました。例えば課題の一つとして仕事の進め方をあげたところ、そこへのアプローチとして「相手視点」を気づかせるというご提案をいただきました。シェイクさんの丁寧なご対応により有意義な研修を企画する事ができたと思います。

シェイク:そう言ってもらえると嬉しいです。職場で本当に求められる行動は何か?という事を一緒にディスカッションし、実践的なプログラムを一緒に作りましたね。職場アンケート(※2)にはどのような価値を感じられましたか?
キヤノン様:従来研修を補完する実践的教育の一環として、職場の周囲メンバーへのアンケートも合わせて実施する事にしました。これは新入社員育成施策に対し上司や周囲のメンバーから積極的な協力を引き出す良い仕掛けとなりました。研修は受講者が学んだ事を自分なりに活用していく自助努力になりがちですが、新入社員の育成は周囲の協力なしには成り立ちません。その点で職場アンケートは、上司・先輩社員と新入社員をつなぐツールとしてとても有効であると感じています。

シェイク:周囲のメンバーのサポートがあると、研修後の職場での行動継続は加速されますよね。
実際に研修を受けた受講者からはどのような声がありましたでしょうか?
キヤノン様:相手視点の重要性に気付いたという声が多く聞かれました。光学機器事業本部では新入社員でもお客様と接する機会が多くありますので、お客様基準で業務にあたる事が必要です。これについても講師の先生からご自身の経験を踏まえ「お客様基準で成長する重要性」についてお話頂いた事が大きな学びになったようです。リアリティショックのケースを通じ自身の考え方の癖を客観視し、自身の考えが唯一の正解でない事も認識できたとの声も多くありました。

シェイク:配属前の研修、実務経験を経た後の振り返り研修それぞれに対するご感想はいかがでしょうか?
キヤノン様:職場配属前の研修では、学生から社会人へ意識変革させるアプローチとして、社会人として出来ている事・出来ていない事を受講者同士で話し合うワークを行いました。社会人への意識変革を起こす良い意味でのショックがあったようです。
職場での実務経験を経た後の振り返り研修では、職場周囲メンバーからのアンケートを返却し、自分達で自己課題を認識し、受講者同士お互いに改善するための行動をディスカッションできていました。また、上司や周囲メンバーが感じる期待や課題も素直に受け止めていたと思います。

シェイク:今後シェイクに期待することはどのようなことか最後にお聞かせください。
キヤノン様:入社2年目以降は、自律的に成長を図っていく過程で現実的な悩みが出てくると思います。それらの分類・分析と対処法などがあると、新入社員もより早く成長できるのではないかと思います。

シェイク:ご期待に応えられるように、新人社員が職場で活躍できる育成について引き続き考えて参ります。本日はありがとうございました。


※1 リアリティショックシミュレーション:
職場で新人社員が感じるリアリティショックケースを現場社員へのヒアリングをもとに作成し、受講者同士で各場面において必要な行動を考え、社会人として求められる基準値を自分の頭で考え、学ぶ研修プログラム
※2 職場アンケート:
新人社員に求められる具体的な行動を10項目設定。その項目に対して新人社員自身と上司・先輩が4段階評価。上司・先輩からは応援コメントも記入いただく。

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