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四国生産性本部労使研究会セミナー~ローカル企業における「全員がリーダーシップを発揮する組織」に向けて~

こんにちは。シェイクの秋山です。

先日、香川県にある四国生産性本部労使研究会よりご依頼をいただき、
「フィードバック力と心理的安全性を高めるマネジメント変革
 ~全員がリーダーシップを発揮する組織をつくる~」
というタイトルで、弊社代表の吉田がセミナーを行いました。

<弊社代表 吉田>

様々な企業様にご参加いただき、
グループディスカッションを通じて意見交換をしていただきながら
3時間のセミナー実施となりました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

本記事では、今回の3時間セミナーで見えた、
・ローカル企業の企業風土の現状や課題
・全員がリーダーシップを発揮する組織【シェアドリーダーシップ型組織】 
 実現におけるポイント

をお伝えします。

ローカル企業の組織風土の現状と課題

今回のセミナーにご参加の方が、自社の問題として感じられている点としては以下のようなお話がありました。

◎人が少ない
◎優秀な若手が都市部への流出してしまう
◎引継ぎがなされない

これらにより、マネージャーはあらゆる業務を担わなければならず、
多忙であり、プレイングマネージャー化している
ことが実態のようです。

都市部でも同様の課題は言われていますが、
ローカル企業ではより「人の育成」に対する課題が多くあると感じました。

組織風土の話を聴くと、
年齢や上下関係を問わず、休日に趣味が同じ者同士で遊びに出かけたり、
仕事帰りには会社の人たちと飲みに行くようなことも多いなど、
雑談が活発で信頼関係は良好な組織も多いようでした。

上司は面倒見がよく、メンバーはしっかりということを聞く
こうした相互の信頼関係の構築はできているようなのですが、

一方で上下関係の線引きが都市部より強い傾向もあるのか
関わりはありつつも上意下達の組織風土で、
挑戦やリーダーシップ発揮を促す成長に対するかかわりは少ない、

との声がありました。

経営者のトップダウンである傾向が強い点や
ヒエラルキー型の指示命令の文化が根強く、情報や評価の不透明性などが
組織風土のマイナス要素であるという声もあがっていたことから、

かかわりや関係構築はできつつあるものの、
全員がリーダーシップを発揮する組織へのハードルは高そうに感じました。

ローカル企業でシェアドリーダーシップ型組織実現は難しいのか

”全員がリーダーシップを発揮する【シェアドリーダーシップ型】組織”
とは、互いに主体性を発揮し、影響を与え合う組織のことです。

皆さんの組織は
「こういうふうにした方が良くないですか?」
「私の意見は〇〇なのですがいかがでしょうか。」
と気になったことやよりよくなるためのアイデアを
伝え合い、また相手の意見やアイデアを受け取り合える組織でしょうか?

メンバー全員が、成果や企業の成長に対してなど全体最適の視点を持ち
上司部下関係なく率直に意見を伝え合い、双方向のフィードバックし合う、
そうした心理的安全性の高い組織作りが
シェアドリーダーシップ型組織の実現に不可欠
です。

またこうした日頃の提案や意見出し、アイデアの共有の先に、
目的や全体最適の視点を持った適切なフィードバックが相互になされ、
◎個の成長や能力開発を促進し合えている、
◎そして軌道修正や行動修正が組織の中で自律的に行われている

そんな組織を作ろうとメンバー全員が共感でき、行動できていることが
全員がリーダーシップを発揮する【シェアドリーダーシップ型組織】です。

また、シェアドリーダーシップ型組織の実現にはプロセスがあります。

(第1ステップ)指示命令型組織
      ↓
(第2ステップ)相互理解型組織
      ↓
(第3ステップ)シェアドリーダーシップ型組織

このプロセスをもとに考えると
雑談や密なコミュニケーションにより
日々相互理解を重ねているローカル企業こそ
シェアドリーダーシップ型組織への転換はしやすい、
また実現の可能性が高いのではないかと感じました。

シェアドリーダーシップ型組織実現に向けて大切なこと

人が組織を作る、と考えると
メンバーがリーダーシップを発揮する組織”実現に向けたマネジメント変革
には「どのような組織を作りたいのか?」をメンバーとも共有しつつ、
それにむけて「行動」を促進することが不可欠であるように思います。

今回の四国生産性本部様でのセミナーを経て、
ローカル企業の組織はヒエラルキー色が強く、上意下達の意識が強い、
しかしながら、ローカルならではの組織内の交流や関係性に特長がある、
といったことが見えてきました。

それぞれの企業の組織上の強みを活かした組織づくりにおいては、
「どのような組織を作りたいのか?」
「どんなステップでシェアドリーダーシップ型組織を実現していくのか」
これは地域によっても、企業によっても異なるかもしれませんが
シェイクとして、様々な観点からご支援できればと思っています!

四国生産性本部様労使研究会アンケート(n=18)より
この記事を書いた人
秋山 和香
人材育成の面白いところは、人が変化・成長することに立ち会えることです。どんな人にもその可能性があり、どうやってそのトビラを開くのかに向き合い続けます。
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