こんにちは、シェイクの飯島です。
中途で入社した、弊社の松田にインタビューをしながら、シェイクのプロジェクト活動の実際を記事にしており、本記事はその後編になります。
ぜひ、前編も合わせてご覧ください。
前編はこちら
最初に取り組んだこととその意図は?
飯島:10月にプロジェクトが正式に発足して、最初の取り組みが「ハロウィン」でした!
これからも企画はあると思うのですが、企画はどのような判断軸で決めているのですか?
松田:まずは手探りで……やりながら考えていこうという感じです。
みんなで話して、「つながりをつくっていこう」というゆるい目的を置いている状態ですね。
一方で、ゴール感は大事だね、ともメンバーと話しています。
先日のミーティングでも、3人のメンバーの中ではそれぞれが目指すところを話してみんな全く同じでもないけど、共に目指すところみたいのは話し合えたかなと。
飯島:「つながる」ゴールを置くのって難しいと思うんですけど、どんな感じでしょうか?
共通のキーワードとか見つかりました?
松田:私がとらえているのは、社内で雑談ができるように。あの人こんな仕事しているよ~といった気軽な雑談がオフィスで生じていて、それらが個々の仕事に結び付くように、といったところです。
雑談といっても、プライベートに寄り過ぎず、業務や目の前の仕事の話にも寄り過ぎず。
飯島:シェイクでいうところの「まじめな雑談」ですね!
松田:最近、オフィスでは黙々と仕事をしている人が多いなと思うんです。
社内SNS上では、チーム内のコミュケーションが活発で、それも楽しいんですが、もっとチームを超えて、ワイワイやりたいなと思っています。
あと、チームを超えた助け合い、サポートなどにつながっていけたらいいなと思っています。
飯島:つながりの先に「助け合い」を目指したい?
松田:シェイクは「自律の文化」が根強くて、一人一人が自分の仕事を成し遂げる意欲や責任感がある一方で、お互いに助け合う、サポートしあうというのは他社と比較して苦手だと思います。
前職ではちょっとしたことでも「それ私がやっとくよ」みたいな助け合いがあったんです。お互いの状況が見えて、ちょっとしたことに気づいて、手を貸すことができる。
シェイクは組織体制上、助け合いやサポートが難しい状況もあるとは思います。
ただ、私自身はサポートや相互のかかわり、巻き込みがもっと自然に気軽にできるとよいなと思っています。
飯島:既存メンバーはそういうの目から鱗というか、サポートしあっていないつもりはないけども、他社と比較して「個人」に責任がついていて、一人で抱え込みやすい構造かもしれませんね。
雑談や助け合いが自然と生じている、というゴールを置いて、最初の企画が「ハロウィン」でした。その企画の意図は?
松田:まず最初は年間を通して、何をやりたいのかをみんなで洗い出したんです。
その中で、季節を感じるイベントをやりたいね、という意見が出て、直近のイベントはハロウィンだったので、であれば、「やろう」と動くことにしました。
飯島:10月31日のランチタイムを中心に、カフェスペースが飾り付けられ、いろいろなところにお菓子が隠してあって、みんなで見つけて食べるとか、シェイクでは今までにないタイプのイベントでした!
松田:イベントがあることで、会社に出社したくなって、リラックスして話せる場があるといいなと思ってああいう形にしました。
自分たちでできることを探して、飾りつけしようか!とか、マネジメントメンバーが1日の会議の日だったので、お昼なら合流できるかな?とか。
ランチ食べながら、お菓子もらったり、写真撮ったりしながら、ちょっと童心に戻るというか、みんなで和気あいあいと話せる場面を想像しながら企画しました。
今後に向けて
飯島:こんなことやっていいの?というブレーキはありましたか?
松田:正直あまりなかったです。つながりPJTが発足した時点で、そこは容認されたと思っていましたし、管理部門のメンバーも入ってくれて、こうしたPJTにおいて意識すべき点、例えばコスト、や社員全員へのフェアネス、公平感が大切だということを確認していました。
飯島:公平感とは?
松田:誰かが参加したから得をする、参加しなかったから損をした、という感覚は生みたくないですよね。また、お金と精神的な面と両面で、公平であることが大事だと思います。参加した人が組織へのエンゲージメントが高い、と思ってしまうのも間違っています。
また、つながりPJTの結果、コミュニティに偏りが出るのも良くないですね。
参加したくても参加できない、フルリモートメンバー等への配慮も必要だと感じています。
飯島:シェイクがリモートワークが可能だからこそ、必要な配慮もあるということですね。
松田:そうですね。遠方に在住のメンバーは簡単に出社できないですし、そういうメンバーこそつながっていきたいとも思いますので、今後はオンライン等の機会も作っていきたいです。
飯島:最初の企画を終えて、松田さんの感想、感じたことはありますか?
松田:やってみたら、思ったよりポジティブにとらえてくれた方が多かったと思います。
社内SNSで発信した際に、すぐに返信があったのは数名でしたが、わざわざ「31日行くよー」と電話をかけてくれる人がいたり、当日の出社した際に「(興味を示し)今日は何をするの?」といった声がけもありました。
飯島:今後、年間で動いていく予定ですよね?すでに年間のスケジュールを話し合っているということですが、何か面白そうな企画を考えていますか?
松田:状況にもよりますが、四季に応じて運動会とか、お花見とか、そういうものを企画していこうと思います。また、任意参加のものと基本参加いただくものと実施の仕方も考えていこうと思います。
あと、23年度の新入社員が入ったら、先輩社員を巻き込んでランチに行くといった企画もあります。
飯島:こうしたPJT活動を松田さんは楽しんでやっているようにも見えますが、松田さん自身はプロジェクト活動の中で何を得ていくと思いますか?
松田:PJTをやる意味は自業務・自チームから離れて、全社視点とかリーダーシップ発揮の狙いがあるという理解をしています。
一方で絶対に学べ、成長しろ、リーダーシップを発揮しろ、というものでもないというのがやってみての感想です。
やりたいことや興味あることに取り組んでみて、みんなに喜んでもらったり、何かしらに貢献する中で、自然と学んでいくというイメージですね。
そもそも「つながり」を大切にしたいという価値観の似たメンバーが集まったはずなんですが、やはりその中でも個性があり、目指す姿があり、実際に認識合わせをしていくのはなかなか難しいと感じています。違いを認め、許容し、共創していく難しさを学んで実践できるという点に、自分自身の学びがあるのではないかと思っています。
具体的には、「何をやるのか?」は話しやすいし、すぐに決まるんですが、
「何を目指して(どういう組織を目指して)、どのようにやるか」は、話し合いとすり合わせが必要と感じています。
飯島:まさにゴールデンサークルのWhyとHowの話ですね!
松田さん:そうですね。前職でこういうことを考える機会はあまりなく、上から落ちてきたことをそのまま頑張っていたと実感します。プロジェクトでは上司はいないので、自分たちですり合わせて、自分たちで考え、発信・実践していかなければならないんですね。
別に私がプロジェクトリーダーというわけでもないのですが、自然と私自身がグイっと進めている感覚があります。ただ、一人で突っ走っても意味がないので、今後はもっとメンバーと対話してみんなで作っていきたいなと思っています。
インタビュー後記
シェイクは
イキイキと働く人が一人でも多く増えてほしい
個人から、会社から、もっと日本を元気にしたい
というミッションを掲げています。
そのために組織で働く人の個々のリーダーシップを開発することで、
個人が「自分の人生を切り開く」ことができると考えています。
ただ、組織内で働いていると目の前の目標達成に追われ、視野が狭くなりがちです。
本インタビューを通して、「社員全体の公平感」について考えたり、部門を超えた目的や目標を考えること自体が、松田さんの視野を自然と広げているように感じました。
また、中途社員として、組織へのコミットメントを高め、部門を超えたコミュニケーションやリーダーシップ発揮の一歩となっていることも実感します。
何より、「組織や上司に期待されているから、強制的にリーダーシップを発揮せよ」ではなく、「個人の興味・関心ややってみたい」をもとに松田さんが楽しそうに取り組んでいることがとてもすてきだな、と感じました。