こんにちは。シェイク吉田です。
2025年を振り返り、私にとって大きかった出来事は、シェイクが25周年を迎えたことでした。25周年を記念して、これまでシェイクで働いていた方にコメントを頂き、冊子を作成しました。完成した冊子を見ていると、本当に多くの方の支えがあり、バトンを渡しながら今があることに感激します。お客様、ファシリテータの皆さんをはじめ、これまで関わって頂いた皆様に心から感謝します。
私自身、25年のうち約16年間社長を務めており、その経営者人生を一言で言えば、「理想の組織の探求」です。
どうすれば良い企業文化を築き、理想の組織をつくることが出来るかを考え、一貫して価値観経営にこだわってきました。
この話をすると「シェイクでは、価値観経営で何をしてきたのですか?」と聞かれることがあります。実際には、失敗も含めてたくさんのことを実践してきたと思うのですが、特に、拘ってきたことは以下の3つです。
1つ目は「マネジメント変革」、2つ目は「全員で組織をつくる組織運営や仕組み」、3つ目が「採用」です。
今まで、「マネジメント変革」(シェアド・リーダーシップ型マネジメントの実践、投票制など)や、「全員で組織をつくる組織運営や仕組み」(全員参加のプロジェクト活動、ガラガラポンする組織など)は言語化してきましたが、採用については言語化してきませんでした。
今回は、価値観経営を目指すシェイクの新卒採用について書きたいと思います。
学生の成長を支援する採用プロセス
シェイクにおける新卒採用の特徴の1つは、採用メンバーが学生の成長に関わっていることです。インターンシップにおける学生の成長を願ったフィードバックや、学生のキャリアに寄り添った面談などを通じて、学生の成長を支援していきます。
もちろん、シェイクに入社してほしいという気持ちはありますが、学生にとってはシェイクだけが選択肢ではありませんので、学生にとって最善な選択は何かを一緒に考えたり、自己分析をしたりすることもあります。
この採用プロセスは、人材育成会社であるシェイクらしいプロセスだと思います。そして、この学生に真摯に向き合う採用プロセスの中に、「学生の可能性を信じ続けること」や、「対等な立場で共に成長すること」などのシェイクの価値観が色濃く表れていると感じています。
シェイクの価値観に合致した人は、この採用プロセスを通じてシェイクに共感し、志望度が上がっていきます。シェイクの価値観に合致した人が、自ずと最終選考に近づくシステムになっていると言えそうです。
最終面接は2時間越え
私自身は最終面接を担当していますが、大体、面接時間が2時間から2時間半くらいになります。
「そんなに長く何を聞いているの?」と思われるかもしれません。実際には、志望動機やガクチカなどを聞くことはほとんどありません。
私が聞いているのはただ1つ、「どんな生き方をしてきた人か」です。
これまでの人生の壮大なストーリーやシェイクに至るまでの就職活動の旅路を聞いています。
1人ひとりの生き方に優劣はありません。もちろん、その生き方から育まれた価値観にも優劣はありません。
生き方や価値観を聞きながら、目の前の人の今後の人生の物語が、シェイクでさらに広がっていくイメージをしながら面接をしています。時には、話の流れで私の人生のストーリーを語ることもあり、そうなると最終面接というよりも、もはや「人生語り会」で2時間半コースです。
私はシェイクのことはよく知っていますから、目の前にいる人がシェイクで働いているイメージが湧くかどうかを見る中で、シェイクが大事にしている価値観と、その方が大事にしている価値観が合致しそうかどうか、を確認しています。
シェイクの価値観そのものが「シェイクは自分らしさを発揮できる場でありたい、ありのままの自分を表現できる場」でありたいというものですので、その人らしさをシェイクで発揮出る可能性についてみているのかもしれません。
価値観採用を実践して思うこと
価値観採用をするとなると、偏った価値観の人が揃う会社になるのではないかと感じる人もいるかもしれません。実際は、個性はバラバラで、統一感はありません。逆に、もう少し、似たタイプを採用した方がいいのではないかと感じることもあるくらいです。
会社は、社会への価値を創出する機能を持つと同時に、そこで働く人の可能性を切り拓く機能も持っていると考えています。私自身にとっての理想の組織とは、働く人の可能性が拡がっていく組織です。
価値観採用にも更に磨きをかけ、シェイクで働く人がイキイキと働ける組織文化を作っていこうと思います。シェイクのイキイキが、社会のイキイキにつながる原動力になると信じています。
価値観経営に対する取り組みも、成果も、まだまだ、道半ばです。うまくいかないことも多く、私自身も落ち込むことも多くあります。また、2026年も試行錯誤を繰り返しながら、更なる理想に向けて一歩ずつ先進していきたいと思います。










