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経営

色を持つ企業が生き残る:価値観経営の時代へ

こんにちは。シェイクの吉田です。

2024年も間もなく終わろうとしています。年末という節目を迎え、私が経営を通じて感じていることや、2025年以降の企業経営のあり方に関する未来予測をしたいと思います。

葛藤と価値観経営へのこだわり

私が社長に就任して15年が経ちました。この15年間、本当にさまざまな出来事がありましたが、特に印象深いのは2017年頃の葛藤です。

当時、私はシェイクのあり方に違和感を覚えていました。しかし、それをうまく言語化できず、社員に苦しい思いをさせてしまったことを今でも心に残しています。「こんな組織をつくりたい」と伝えても、私の説明が不十分で、社員には響かなかったことを悔やんでいます。

先日、その頃にシェイクを退職した方と話す機会がありました。その際、「あの時に話していた理想の組織像が少しずつ形になってきている」と伝えたところ、「今も同じことをおっしゃっているのですか?」と驚かれました。

おそらく、私がその理想にこだわり続けていることへの驚きだったのでしょう。しかし、私にとってはその驚きこそが驚きでした。なぜなら、理想の組織像に向けて言語化を繰り返し、それを推進することこそが経営そのものだと考えているからです。

私が一貫してこだわっているのが、「価値観経営」です。

シェイクがどんな価値にこだわり、何を大事にする会社なのか。それが曖昧になりつつあったことに違和感を覚え、会社の価値観を大切にする経営を目指しました。

一言で言えば、「シェイクは何色の会社ですか?」を明確にすることです。

価値観経営の実践と実例

2018年に会社の価値観を明文化し、それを基軸に経営を進めてきました。

価値観経営を進める中で、「価値観を押し付けと受け取られないだろうか」と懸念することもありました。また、どのように伝えれば良いのか試行錯誤を重ねました。共通言語がなかなか浸透せず、もどかしい時期もありましたが、採用時や日々の場面で価値観に言及し続けてきました。

未だに、社員同士で「シェイクらしさ」を共有できない場面もありますが、それでも少しずつ、会社としての色が濃くなってきていると実感しています。

特に感じるのは、価値観に対する認識が深まると、心理的安全性が高まるということです。会社として何を大切にし、何を譲れないのかが明確になることで、社員一人ひとりが安心して自分を出せるようになります。その結果、各々が個性を発揮し、多様性が豊かに生かされる職場になるのです。

最近お会いした企業で、特に「色の濃い会社」だと感じたのが、プレミアグループ株式会社様です。

同社は、「強い」「明るい」「優しい」というVALUEを掲げています。一見シンプルな言葉ですが、それぞれの意味や行動に深くこだわり、研修にも落とし込まれています。このような価値観が、社員間での認識を合わせる共通言語となり、同社の強さに大きく寄与していると感じました。

価値観経営を続けることで、会社の色はどんどん濃くなっていきます。

2025年の予測

2025年を見据えて、私が強く感じるのは、「価値観経営」の重要性がさらに増していくということです。むしろ価値観経営ができない企業は淘汰される可能性さえあると考えています。

理由は、採用難の時代に突入しているからです。これからは人材の確保が困難となり、人手不足で倒産する企業が増えるかもしれません。採用のために給与を上げ、人件費が増加し、競争力が低下する。結果的に業績悪化という悪循環に陥る企業が増えると予測しています。

今後、強い個性を持つ企業でなければ人材を確保することは難しくなるでしょう。自社らしい「色」を持つ企業がさらに強くなり、「色」のない企業は厳しい状況に追い込まれるでしょう。

「2025年、価値観経営の重要性がさらに増す」

これが私の予測です。この思いを込めて、今年のコラムを締めくくらせていただきます。今年一年、大変お世話になりました。どうぞ、良いお年をお迎えください。

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この記事を書いた人
吉田 実
誰もが持っている「無限の可能性」と「目が輝く権利」。一人でも多くの人の「イキイキ」のために、これからも邁進していきます!
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