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リーダーシップ開発とは何か?

皆さん、こんにちは。シェイクの吉田です。

先日のHRカンファレンスで
「20代 選抜リーダーシップ開発」~優秀層の離職を防ぎリーダーに育てるアプローチ~
をテーマに講演いたしました。
聴講頂きました皆さん、有難うございました。

最近、人事の方との話で出てくるキーワードは、
「次世代リーダー育成」「早期育成」「若手離職」「キャリア自律」といった言葉です。

今回の講演で聴講頂いた方も、同様の問題意識がありました。
オンラインでの実施でしたので、若手優秀層の離職について投票してもらいましたが、「自社において若手優秀層の離職がある」と回答した人は、「頻繁にある」「ややある」と合わせて84%になりました。

講演の中で質問を頂いたのは、
「どうすれば、社員の動機づけが出来るのか?」
「どうすれば、優秀層に次世代リーダーになりたいと思わせることが出来るのか?」
などでした。

私は、これらの質問は言葉は違うものの、
実は一つの課題から生じているのではないかと感じています。

例えば、次世代リーダー育成をしている企業の受講者からは、
「私は、経営者になりたい訳ではありません」

退職をしようとしている優秀な若手社員からは、
「ロールモデルがいません」
「あのような上司の姿になりたくありません」

自律型人材育成を推進する企業の若手社員からは、
「自律を押し付けられているように感じます」
「学ばないと生き残れないと強制されているような感覚です」

次世代リーダー育成の目的は、これまでは、幹部候補者を育成することでした。
しかし、特に若手社員にとって、これからの時代に目指す姿は、幹部だけではありません。

かつてはリーダー=管理職、経営人材であり、リーダー育成というと
肩書やポジションに沿う人を育てることを目的とした組織主導のリーダー育成が主軸でした。
しかし、これからのリーダー育成を考える上での鍵は、
「個人の視点に立ったリーダーシップ開発」へのシフト
と言えるかもしれません。

シェイクでは、リーダーシップとは「想い(WILL)×実現力」と定義しています。

WILLこそが、価値創出の原動力だと考えるからです。
ただ、WILLだけでは不十分で、実現していく力が必要になります。
リーダーシップとは、想いを実現していく力ですから、生きる力そのものと言えるかもしれません。

会社と個人を繋ぐのは、会社のWILL(ミッションやビジョン)と個人のWILLですし、若手にとってのロールモデルとは、役員や部長といったポジションではなく、WILLを持った個人です。

「どうすれば、社員の動機づけが出来るのか?」
「どうすれば、優秀層に次世代リーダーになりたいと思わせることが出来るのか?」
という質問は、会社視点の発想であり、人を組織に合わせさせようとしている問いであると考えられます。

今後求められるのは、
「個々人のWILLを実現する」ために会社の資源や仕組みを活用させていくこと
そして、その取り組みの中から、会社のリーダーが育まれていくことと理解すること
であると思います。

個人視点に立ったリーダーシップ開発をすると、会社を辞めてしまうのでないかという疑問が出ますが、調査データからは、個のWILLがある人は、会社のビジョンへの共感度が高いという結果が出ており、キャリア自律の推進は、離職にはつながらないことが確認されています。退職の理由は別にあるということです。

先日、文藝春秋カンファレンス「従業員エクスペリエンス」で、
ロート製薬取締役の高倉千春様が、以下のように仰っていました。

「これからは、ジョブクラフティングからセルフクラフティング、
『あなたはどうしたいのですか?』
『職業人生を通じて何をしたいのか?』といった自分の深堀りが重要になってくる」

さて、リーダーシップ開発とは何でしょうか?

WILL開発こそが、リーダーシップ開発のど真ん中になっていくでしょう。

では、どうすれば、WILLが開発されるのか?
特に、今の日本の状況、会社の状況を考えると、私は、以下の3つが重要なポイントになると考えています。

  • リーダーシップのブランディング(リーダーシップとは何か。なぜ、重要かの正しい理解)
  • リーダーシップの可視化(どの経験を積めば、どのような成長に繋がるか。段階的なステップの提示)
  • 社会的欲求と承認欲求あってのWILL開発(マズローの5段階欲求において、いきなり自己実現欲求は出てこない)

リーダーシップは、誰もが発揮できるものであり、誰もが経験を通じて開発できると信じています。

そうであるならば、誰もがリーダーシップを発揮できる世の中にしたい。
それが、私のWILLです。
一緒に、誰もがリーダーシップを発揮できる世の中をつくっていきましょう。

この記事を書いた人
吉田 実
誰もが持っている「無限の可能性」と「目が輝く権利」。一人でも多くの人の「イキイキ」のために、これからも邁進していきます!
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