皆さん、こんにちは。シェイクの吉田です。
私がシェイクの社長に就任して、9年間が経過しました。
創業者が社長を務めた期間が9年間でしたので、
ちょうど、同じ期間、社長を務めたことになります。
多くの人に支えられ、今のシェイクがあります。
心から感謝しております。本当に有難うございます。
今回は、シェイクが目指している組織について書きたいと思います。
私が社長になったとき、志と権限移譲が経営の要諦だと考え、
経営をしていました。
しかしながら、業績の低迷や社員の離職など、
実際は、うまくいかないことばかり。
これまで多くの失敗を重ねてきました。
そのような中、ずっと問い続けてきたことがあります。
それは、「シェイクは何のために存在するのか?」という問い。
利益が出ていても、働いている人がイキイキしていない時、
本当にシェイクの存在意義があるのか? と自問自答をしてきました。
今、私たちは「シェイク版ティール組織」を目指しています。
ティール組織とは、特定の人が管理・コントロールして
組織を運営するのではなく、自律した個人が信頼で結び付き、
一人一人が相互に影響を与えあいながら進化していく組織を指します。
「シェイク版」と言っているのは、世で言われている
ティール組織を目指すというよりは、シェイクとしての理想の
組織を目指していけば、結果として、ティール組織のような
組織になると考えているからです。
このような組織を目指すことを決めてから、まず、実施したことが
3つあります。
一つ目は、会社の情報をオープンにすることです。
経営しか知らない、マネジャーしか知らないという情報をなくしました。
全員に公平な情報がない中では、一人一人が自律することは難しいからです。
二つ目は、意思決定を全社員会議で行うことにしました。
経営やマネジャーが意思決定して、メンバーに落とすといったことは、
ありません。全社員での合意プロセスを経て決めていきます。
三つめは、会社の価値観を明確にしたことです。
「シェイクは何のために存在するのか?」という問い。
この問いに対して、皆で言葉を生み出しました。
詳細は省略しますが、一言で言い表すと、
「シェイクは、社会への価値創出と個人の想いを実現するプラットフォームです」
という言葉に集約されます。
シェイクは、社会に対して新たな価値を創出し、
個人の想い実現の支援をします。
松下幸之助氏が、「経営理念を定めたときに、経営に迷いがなくなった」と
発言しておられましたが、まさに、そのような感覚があります。
現在、事業戦略や、商品開発、制度構築まで、自主的なプロジェクトを
対話をしながら、相互にチェック、支援をして進めています。
もちろん、実際には、思い通りにいかないことも多くあります。
- ティール組織にしたとき、若手をどう育成するの?
- マネジメント手法を切り替えて業績は担保できるのか?
- 管理を手放せば、組織のコントロールが効かなくなるのではないか?
などなど、課題は山積みですが、そのような課題に
皆で取り組みながら、組織づくりを進めています。
まだまだ、新たな組織モデルへのチャレンジを始めたばかりですが、
理想の組織実現に向けて、歩み続けたいと思います。