コラム

自然界の不思議と組織

皆さん、こんにちは。シェイクの吉田です。

自然界には多くの不思議があります。

例えば、雪の結晶。綺麗な六角形をしています。様々な形の結晶がありますが、
五角形や八角形の結晶はなく、必ず六角形です。1mmにも満たないほど
小さいにもかかわらず、見事な美しさです。

魚の魚群も不思議の一つです。魚群にはリーダーは存在しませんが、
全体として非常に統制の取れた行動をします。個々の魚が、仲間の魚との距離、
速度を把握して追従していると考えられています。

他には、アリジゴクの巣穴。蟻を捕獲するために、アリジゴクが作りますが
その傾斜角は、必ず37度になっています。それ以上でもそれ以下でも
蟻は捕まえられず、砂崩れが起こるギリギリの角度で作られています。

このような現象は「複雑系」と呼ばれ、そのメカニズムについて、

アメリカのサンタフェ研究所をはじめ、多くの研究がなされています。
その成果が「創発」や「自己組織化」といったキーワードで表されています。

人工的な力によって作るものではなく、自然が作り出す神秘。

余計な力が入っていない、ありのままの美しさが感じられます。

さて、々人間が作り出している組織はどうでしょうか?

多くの組織は、ピラミッドの形をしています。
ピラミッドと言えば、王墓として作られたという説が一般的ですが、
人工的につくられたものの象徴と言ってもいいでしょう。

人間が活動する集団としての組織は、どのような形が最も
自然体なのでしょうか。
自然界で起こる不思議のように、我々が、人工的な影響を受けずに
組織化するとしたら、どのような組織になるのでしょうか。

そのような形の組織こそが、人がありのままの自然な状態で、
活動出来る形なのかもしれません。

これまで、人がピラミッド型の組織を構築してきたのは、
「情報の伝達」と「指示による統制」の必要性が背景にあったのでは
ないかと思います。

最も多くの情報を持ったトップ層が判断を下し、ピラミッドの下の階層に
伝達、指示をしていくことが最も効果的だったのでしょう。

今や時代は変わりました。

ITの進化によって、誰もが等しく情報を手に入れることが
出来るようになりました。複雑さが増すにつれ、トップのみが
正しい判断が出来る時代でもなくなりました。

このようなITの進化に伴い、きっと組織は、人工的なピラミッドから、
自然が作り出すような、創発的で自己組織的な組織に変わっていくでしょう。

その時の組織はピラミッドではなく、どのような形をしているでしょうか?

それは、雪の結晶の六角形のように、チームは6名で構成し、
その結晶が集まった組織かもしれません。

もしくは、魚群のように指示命令する人がおらず、
一人一人が自律的に行動し、他者と常に情報交換をしながら、
最適な全体を構成する組織かもしれません。

はたまた、アリジゴクのように、トップが最下層でどっしりと見守り、
一人一人は、調和された最適な形を構成する組織かもしれません。

ピラミッド型組織に変わり、結晶型組織、魚群型組織、アリジゴク型組織
といったような組織が一般的になる時代が来るかもしれませんね。

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