こんにちはシェイクの道上です。
今日は何の日かご存知ですか?
1923年の9月1日の関東大震災にちなんで、
「災害への備えを怠らないように」と戒めも込めて制定されています。
そう、9月1日は防災の日です。
30年以内に首都直下型地震、南海トラフ巨大地震が発生する確率は
約70%とも言われており、最近では、この日に合わせて防災訓練を行うことが多いです。
皆さんの職場でも行われているかもしれませんね。
さて、災害心理学では有名なのですが
「正常性バイアス」という理論をご存知ですか?
正常性バイアスとは、
自分にとって都合の悪い情報を過小評価したり、無視したりしてしまう特性
のことを言います。
地震や台風などで避難警報が出たとしても、
「まさかここまで・・しないはずだ」
「自分は大丈夫だろう」
と、正常性バイアスが働き、軽視してしまうような心理です。
企業の不祥事対応においても同様に「正常性バイアス」が働いてしまうことがあります。
例えば、長時間労働問題、パワハラ問題、不正会計問題などにおいて
「これまで問題にならなかったのだから大丈夫」
「これくらいなら他の企業もやっている」
「これくらいならまだ手を打たなくても大丈夫」
という正常性バイアスが働き、報告やクレームを過小評価してしまう例が見受けられます。
正常性バイアスの厄介な点は、「たいしたことはない」と無意識に思ってしまうことです。
そんな正常性バイアスへの対処法としては、
「正常性バイアスが働いている」と自覚することです。
そのためには、第三者の客観的な意見をもらったり、外部情報を取得して、
自己を客観視することが大切になってくると思います。
防災の日の今日、自分にはどんな「正常性バイアス」が働きやすいか、
一度考える機会にしてみてはいかがでしょうか。