コラム

これからの研修のカタチ

皆さん、こんにちは。シェイクの吉田です。

コロナの影響による研修のオンライン化が進み、
最近では、新入社員研修だけではなく、OJTトレーナーやマネジャーに
対してもオンラインで研修をする機会が増えてきました。

現状は、「今まで集合して実施していた研修をオンラインで実施できないか」という
集合研修が不可能な状況における解決策のためのオンラインのご要望を頂くことが多くありますが、
今後は、積極的にオンラインを活かした新たな研修が生まれてくると思います。
そのことにより、これまでの研修では出来なかったことが出来るようになるでしょう。

今後の研修を考える上で、キーワードになると思うのは、
「ブレンディッドラーニング」「アダプティブラーニング」です。

「ブレンディッドラーニング」とは、集合研修とe-ラーニングを
組み合わせ、双方のメリットを活かした育成の方法です。

「アダプティブラーニング」とは、受講者に合わせて育成を提供
するもので、育成の「個別化」と言えます。

両方とも以前からある概念ですが、今回のオンライン化を機に、
企業の人材育成においても、一気に加速するものと感じます。

これまでの研修では、

①事前課題‐②研修(リアル)‐③事後(実践)

といった3ステップでの学びの形式が一般的でした。

事前課題で、研修での理解度を高めるための準備をし、
研修でインプット、トレーニング、認知転換等の気づき支援を行い、
学んだことをどのように活かすかをアクションプランに纏め、
事後に実践するというものです。

現場では、アクションプランの実践が疎かになることを防ぐため、
上司との面談や振り返りの機会づくりなどを通じて
実践度を高めるための施策を取り入れることも多くありましたが、
実践することが目的化してしまい、
本質的な人の成長に繋がっていないケースも多くありました。

もちろん、このような課題を解決するために、
反転学習を取り入れるなどの動きは見られましたが、
それが主流にはなっていなかったのがこれまでの状況です。

個々人に応じた育成においては、
これまでもe-ラーニングや選択型研修などもありましたが、
意識が高い人は自ら学ぶものの、本当に学んで頂きたい人が学んでくれない、
という課題もありました。

今回、オンライン化が進んだことで、この課題感における常識が、
一気に変わると感じています。

今後、一つのモデルになると考えているのが、

①理解(e-ラーニング)‐②実践(職場)‐③研修(応用)‐④実践(職場)

です。

一人一人の成長課題や職場で求められているテーマに応じて、
自ら成長計画を立案し、e-ラーニングで学び、職場で実践します。

例えば、若手社員がプロジェクトにおいて、世代の離れた世代の
巻き込み方を身に着けたい場合は、
「巻き込み力」をe-ラーニングで学び、実際に、職場で実践します。

従来の研修でやっていたことは、①理解‐②実践(職場)の段階で、完結してしまうとも言えます。
ここで、ポイントになるのが、③応用(研修)です。

これは、職場で実践した上で、他の場面における応用力を身に着けるためのもので、
研修では徹底したシミュレーション型の実践演習に取り組んで頂きます。

研修で、自身のスキルを可視化した上で定着させることが応用力につながり、
その後の更なる実践につなげてもらうのです。

今後においては、今までよりスピーディーに、個人に合わせた成長支援が
可能となり、人の成長をより効果的にサポートできるようになるでしょう。

若手社員の早期育成も加速していくと思います。

コロナで、大変な時期であるからこそ、このようなタイミングで
新たな人材育成の仕組みを構築しておくことは大きな意味があると感じています。

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