学生時代に感じた「想いをカタチにする」面白さ。
今につながる経験とは?
2019入社(新卒)× 2019入社(新卒)クロストーク
profile
- 佐々木 春希(2019年新卒入社)
- 大学時代は、NPO法人Learning for All(LFA)で活動。同団体が運営する都内の教室で学習支援ボランティアを経験した後、2017年3月より約2年間、インターンシップ生として学生ボランティアの採用業務に従事。説明会の運営からSNS広告の配信まで、幅広く携わった。シェイク入社後も、継続してLFAにコミットしている。
- 和泉 宏(2019年新卒入社)
- 大学時代は、認定NPO法人カタリバで活動。大学を休学し、1年間実践型教育インターンシップ生として宮城県女川町の放課後学校「女川向学館」にて勤務。放課後の小中高校生の居場所・学習・キャリア支援、女川中学校でのチームティーチングに携わった。復学後は、地元山口県にてカタリ場プログラムの企画運営・学生支援に従事した。
シェイクは、今の時代において、働く人にとって最も重要なことは「自分自身が自分の人生の主体者となって生きる」ことだと考えています。人生の主体者として生きるうえでは、自分の想いや志を行動や仕事の成果としてカタチにしていくことが重要です。そのため、シェイク社員も自分の想いをカタチにしていく体現者でありたいと考えています。
今回は、大学時代にNPOでの活動に従事し、想いをカタチにしてきた新入社員の佐々木に、同期の和泉がインタビューしました。
NPO活動への参画の背景
和泉:大学時代、佐々木さんはLearning for All(LFA)に参画されていましたよね。参画した背景を教えて下さい。
佐々木:「格差」を身をもって実感したことがきっかけですね。元々私は、高校までずっと公立の学校に通っており、塾にも行ったことがありませんでした。また、両親とも大卒でないため、大学進学も当たり前のことではありませんでした。しかし、大学に入ってみると、私立受験や塾通い、大学進学が普通という環境の中で育ってきた同級生たちに出会い、「日本にも格差があるんだ」と衝撃を受けました。
和泉:原体験が参画のきっかけになっているんですね。私がカタリバに参画したのも原体験があったからこそです。そこからLFAへの参画にはどうつながっていったのでしょうか。
佐々木:「格差」に対する問題意識から、地方と都会の教育格差に取り組む学生団体に入って1年半ぐらい活動していたのですが、活動していくにつれ、自分は「地域格差」よりも「経済格差」に取り組みたいのだなと感じました。
和泉:実際に活動してみたからこそ、自分の想いがより明確になったわけですね。
佐々木:そうですね。そんなときにLFAの存在を知り、説明会に行ったところ、「子どもの貧困」の解決への本気度を感じました。
和泉:本気度はどのようなところから感じたのですか?
佐々木:「子どもの貧困」を本当に解決するために、社会構造に目を向け、どのような手を打っていくのかがすごく考えられていました。
和泉:なるほど。本質的な課題解決をする姿勢から本気度を感じられたわけですね。そこはシェイクっぽさも感じられますね。
想いをカタチにすることの面白さ
和泉:佐々木さんはシェイク入社後もLFAに関わったり、社内でLFAについての発信も多くて、想いの強さを感じています。
佐々木:そう言ってもらえて嬉しいです。元々想いを持って参画しましたが、活動する中でさらに想いが強くなりましたし、具体的にもなったと感じます。特にインターンとして活動する中で、LFAに出会った当初は「教育格差」という言葉も知らなかった学生でも、現場で子どもと向き合うことで課題の当事者になれると実感したことは大きいです。その経験から「まずは課題の存在を知ってもらうことが、社会を変えるために大切なんだ!」と再認識し、「課題を知り、関わる人を増やしたい」という具体的な想いが生まれました。だから、シェイク社内でも発信を意識して続けています。
和泉:活動する中で想いが具体的になっていったわけですね。ちなみに、最初から採用・広報に興味があって関わり始めたんですか?
佐々木:いえ、LFAの活動自体に価値を感じていたので、インターンとしての関わり方を模索していた時に偶然採用・広報のポストが空いていたんです。
和泉:そうなんですね!最初からその仕事の面白さは感じていたんですか。
佐々木:最初は大変さの方に目が向いてました。なにせパソコンの入力作業などの地味な作業も多かったので(笑)でも、自分が採用にかかわった学生が現場に出て活躍してくれる、教室の運営責任者になるっていう成果が見えてきたときに、自分の仕事の価値を実感出来て面白くなりましたね。
シェイクでの仕事につながっていること
和泉:LFAとシェイクでは仕事内容は違うものの、つながっていることもあるのではないかと思うのですが、いかがですか。
佐々木:スタンス面で言うと、何でも自分の仕事の先にある価値を考えることは今にもつながっていますね。
和泉:たしかに、佐々木さんは何でも面白がって仕事をしている印象があります。
佐々木:そうですね。LFA時代に価値追求の習慣づけがあったからこそ、今は面白く仕事ができることが多いですね。
和泉:興味の面では今につながっていることはありますか?
佐々木:人の成長って面白いなって思うようになったのはLFAでの活動があったからこそかもしれません。直接子どもの成長に関わる面白さはもちろんですが、学生が成長することで子どもの成長にもつながるという成長の連鎖が起こっていくのは面白いなと感じます。
和泉:僕もカタリバで、高校生と関わる学生と向き合う仕事をやっていたので、その面白さはすごくわかります。最後に、これからの抱負を教えて下さい。
佐々木:私はLFAで、子どもの貧困を本質的に解決するためには子どもだけでなく組織や社会の構造も変えていかなければならないということを学びました。その学びを活かして、個の変化を生み出すために周りの環境をどう変化させるか、逆に会社の変化を生み出すためのレバレッジポイントはどこか、といった視点で、顧客にとって本当に価値のある施策を提案していければと思っています。
Writer後記
印象的だったのは、佐々木の口から「価値」という言葉がたくさん出てきたことです。自分の仕事を通じてどんな価値を生み出していきたいのか。そんな想いが面白く働くことにつながっているのかもしれないなと感じました。
そして、佐々木の話を聞きながら、想いとは「やりたいこと」という意味でもあるのでしょうが、「追求したい価値」であるとも感じました。若手の頃から「やりたいこと」に取り組めたら素晴らしいことですが、取り組む仕事の先に「追求したい価値」を見出すことでもイキイキと面白く働くことにつながるのかもしれません。
自分の人生を主体者として生きていくためにも、自分自身が「追求したい価値」を探り続けたいものです。そして、そうした一人ひとりの想いを支援するプラットフォームとしてのシェイクの在り方も追求していきたいと強く思いました。