人材育成、人材紹介のやりがいと難しさ。
人材育成業界の未来。

2019入社(新卒)×2019入社(中途)クロストーク

profile

村上 由香理(2019年新卒入社)
大学時代は、SDGs(持続可能な開発目標)やESD(持続可能な開発のための教育)に関するゼミ活動に取り組んだ。その中で、社会が人に与える影響や、人が社会に与える影響の大きさを認識し、人材業界に興味を持った。人材業界の中で、派遣・紹介・育成など様々な企業に出会う中でシェイクと出会い、「人の可能性が広がる」という価値を提供する人材育成の面白さを感じ、2019年に入社。
佐藤 三奈実(2019年中途入社)
大学卒業後、レバレジーズキャリア株式会社へ入社し、看護師の就業支援に従事。入社1年目で部門MVPを獲得するなど、キャリアアドバイザーとして高い実績をあげる。人が辞める組織の根本的な課題を解決しなければ、意味のある就業支援や採用支援にならないという問題意識から、2019年1月、シェイク入社。入社後1年足らずでコンサルティング営業、新卒採用、マーケティング等様々な業務に従事している。

人材紹介会社でファーストキャリアを積んだ中途入社の佐藤に、新入社員の村上が、人材育成と人材紹介の違い、やりがいと難しさ、今後の人材育成業界についてインタビューしました。

可能性が広がる人材育成、
選択肢が広がる人材紹介

村上:人材育成と人材紹介は何が違うのか、是非両方の経験者である佐藤さんに伺いたいです。

佐藤:育成は、人と組織の成長を支援するサービスで、紹介は、人と組織をマッチングするサービスですね。価値の提供先が、人と組織の両方に及ぶことは共通です。提供する価値の違いを人・組織の両面に分けて話したいと思います。組織視点では、育成は求める人材像への成長支援、紹介は獲得したい人材の採用支援が価値になります。一方、人視点では、育成は能力や可能性が広がること、紹介は就職先の選択肢が広がることが価値になりますね。

村上:こうやって聞くと整理されていて、凄くわかりやすいですね。私も学生のときは、最初は人材紹介の会社しか知らなくて、人材育成業界があること自体知らなかったです。佐藤さんが経験して感じた育成と紹介のやりがいや難しさも知りたいです。

佐藤:育成のやりがいは、人・組織の変化・成長に直接的に携われることで、難しさは、正解がない中で常に価値あるものは何かを追求していくので成果を実感しづらいことですね。紹介のやりがいは、本人の大きな意思決定をサポートできることで、難しさは、ビジネスモデル上、転職=売上なので、転職ありきで進める必要があって、それが本当に本人のためなのかという葛藤を抱くときはありますね。

村上:私もまだ経験は浅いですが育成の難しさの部分は佐藤さんに凄く共感します。面白いなと思うところは、難しさの裏返しの部分でもあるのですが、お客様が満足したとしても必ずしも本当に価値があるかがわからないところですね。突き詰めて探求できるところが、面白さであり難しさだと思います。

人・組織が変わらないと
根本的には何も変わらない

村上:先ほど少しビジネスモデルの話もでましたが、それぞれ仕組みはどのように異なるのですか?

佐藤:育成は、組織に属する人に対してサービス提供するので、人と組織の組み合わせは変えられませんが、よりダイレクトに価値提供できますね。紹介は、組織の獲得したい人物像(求人票)は変えられませんが、人と組織の組み合わせを変え、選択肢を広げる支援ができますね。育成は、人・組織の「成長」に対して、紹介は、組織の「採用」に対して、組織からお金という対価を頂くことになります。

村上:ダイレクトに価値提供できるという感覚は私も感じますね。佐藤さんが紹介から育成に業界チェンジしたのはなぜですか?

佐藤:人・組織の両面の変化・成長に携わり、直接的に支援したいと思い、人材育成業界に転職しました。ただ、勘違いして欲しくないのは、紹介に価値を感じていなかった訳ではありません。大前提ですが、組織にとっては採用・成長の両輪が回ることが大切なので、紹介も育成も双方とも価値ある仕事だと思っています。いくら採用がうまくいったとしても、人・組織が成長しなければ、組織が存続しなくなったり人が辞めたりします。逆に、人や組織が成長しても、人が入って来なければ立ち行かなくなりますからね。その上で、私は、紹介先の組織や人が変わらなければ、どれだけ良い採用をしてお金をかけたとしても、その人をサポートできる風土を整えていかないと結局意味がないという問題意識を持ったんですよね。

人材育成、人材紹介で
身につく力
とは何か

村上:確かにお客様先でも採用の話はよく出ますし、採用と育成は切っても切り離せませんよね。問題意識についてもう少し詳しく教えて頂けませんか?

佐藤:とある組織の離職率が高かったのですが、私がご案内した方も含めて、転職した人が次々に辞めていったんですよね。人をいくらとっても人が辞める根本的な要因に目を向けることなく、場当たり的に人を次々に採用しても、人が辞める組織構造や要因は解決されません。組織そのものが変わらないと本質的には意味がないことを肌で実感しましたね。このような状況を目の当たりにしてきたので、人・組織の変化・成長に携わっていきたいという想いが強くなりました。

村上:この話をするときの佐藤さんの熱量は凄いですね。育成と紹介で身につく力に違いはありますか?

佐藤:かなり違うと思いますね。育成は、商品やサービスをつくる力が身につくと思います。シェイクの場合は、顧客のニーズをヒアリングして顧客ごとにオーダーメイドで商品をつくるので、特に違いがあると思います。ないものをつくる力、ゼロからつくる力が身につくと思います。紹介は、そもそも商品がなく、仕組みが決まっているので、自分の力で営業する力が身につきます。求職者からすれば、どこの紹介会社から紹介を受けて転職しても良いので、自分の力次第で自社を選んでもらえるかが決まると思いますね。

村上:私もソリューション開発を行う中で、商品をつくる難しさを実感しています。どんな想いを持っている人が育成・紹介に向いているか教えて頂きたいです。

佐藤:育成は、やりたいことがあって実現に向けてサービスをつくりたい人、人や組織の成長に直接的に携わりたい人が向いていると思いますね。紹介は、スピード感をもってPDCAサイクルを回して成果を出し成長したい人、良い会社を世の中に広めたい人が向いていると思いますね。

今後の人材育成業界は、「個別化」

村上:人材育成業界の動向についても教えていただけませんか?

佐藤:人材育成業界は、約5,000億円の市場で、業界全体としては緩やかに上昇しています。なぜ、急激に伸びないのかと言うと、顧客からすると育成の投資対効果が見えづらいんですよね。また、業界のトップでさえシェア10%に満たない状況です。それはどこの会社に投資すれば、成果に繋がるかがまだ不透明と言えるかもしれませんね。

村上:今後、人材育成業界はどのようになりそうですか?

佐藤:人材育成業界にもITが取り入れられるようになってきていますね。これまで業界全体のボトルネックとなっていた投資対効果がITによってわかりやすくなる可能性があるので、これから業界全体は伸びていくと思います。村上さんも最近人材育成業界の具体的なサービスについて、調べているみたいだけど、業界全体に対してどんな印象を持ってるの?

村上:キーワードとしては「個別化」ですね。一律ではなく、個別の取り組みが多いですね。一人ひとりが自律的に学べるように、個人が学べるツールを組織が提供できるようにするためのサービスも多くなってきています。アセスメントや1on1など一律ではない個別のサービスが多い印象です。

佐藤:変化が激しい世の中だからこそ、常に新しいことが求められるので、既存ビジネスでさえ5年後10年後にはあるかわからないですよね。トレンドである「個別化」には世の中の変化スピードが影響していると思います。人材業界全体に言えることですが、参入障壁がないに等しい状態なので、これからはそれぞれの会社が何を強みにしていくかが大事になってきますね。私自身も、気づきのきっかけとなる場をデザインできるようにしていきたいですが、この想いにもっと磨きをかけて、自分の色を出して顧客に価値提供していきたいと思います。

Writer後記

我々の業界は、「人材業界」として大きく括られることが多いですが、人材育成と人材紹介で様々な違いがあります。このクロストークを通じて、人材紹介業界に比べてやや馴染みの薄い人材育成業界の魅力が少しでも届けば嬉しいです。そして、人材育成業界は、ITの導入によってこれから業界自体が伸びる可能性があります。シェイクだからこそ提供できる価値をこれからも追求し、業界の先頭を牽引していきたいと思います。

Writer
道上 嘉文 2015年中途入社
大学卒業後、政令指定都市職員として勤務。地域住民との街づくりワークショップ等のコンテンツ開発とファシリテーターを務める。現在は、大手企業を中心にコンサルティング営業・レポート執筆・社内の組織開発・新卒採用など幅広い業務に従事。

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1次選考

リーダーシップとは何か?
リーダーシップ発揮経験を掘り下げるプロセスから、リーダシップへの理解を深める

2次選考

リーダーシップ発揮の源泉とは?
リーダシップ発揮における源泉を明確にする

3次選考

何のためのリーダーシップ?
複数の社員との対話を通じて、リーダーシップ開発の意義について考える

最終選考

自分らしいリーダーシップとは?
リーダーシップ発揮を通じて、誰にどんな価値を提供したいのか?自分らしいリーダーシップについて学生と経営者で対話する
仕事を通じて実現したい世界観は?

自分の存在価値を実感し、自分を愛する人でいっぱいの社会へ

その想いに至った背景は?
自分のことを愛している人で溢れる社会の実現に向け、自分の価値観や想いに従った納得感ある意思決定をする人を増やしたいと思っています。
 
大学時代注力した学生団体での活動を通して、
自分が大事にしていることや気持ちがのる想いを軸に、意思決定できている人ほど、イキイキしていると感じました。

私は仕事を通じて、自分らしい意思決定が出来ない課題を解消し、自己選択に自信をもち、自分らしい人生の実現に貢献したいと思っています。そして、誰もが自分の存在価値を認め、互いを尊重し合う社会を創造したいと思います。
仕事を通じて実現したい世界観は?

一人ひとりが自分の心に従って、 いくつになってもいきいきと生きることができる世界をつくること

その想いに至った背景は?
学生の頃、電車に乗っているスーツを来た人々の表情が暗いことに気づきました。
社会人になることへの不安を感じたことを、今でも覚えています。

また、現在でも、
身近には「仕事に行きたくない」「仕事をしたくない」と漏らす友人もいます。

仕事は、人生のうち大きな時間を占めます。
だからこそ、仕事の時間をどのように過ごすかということは、
いきいきと生きるうえで重要な要素だととらえています。

組織開発や人材育成の側面から、誰もが自分らしさや心を大切にしながら、
いくつになってもいきいきと生きることができる世界の実現を目指しています。
仕事を通じて実現したい世界観は?

自分の可能性を信じ、可能性をひろげ続けることの喜びを

その想いに至った背景は?
お金を稼ぐためだから、と「業務をこなす」社会人になりたくない、という気持ちが学生時代に強くありました。
1回きりの人生の中で大きな割合を占める仕事を、お金を稼ぐための手段にしておくには勿体ない!と思っていたからです。

人は誰しも可能性を持っていると考えています。
その可能性を、仕事を通してひろげることができたとき、仕事は「こなす業務」以上の意味を持つのではないでしょうか。
自分の可能性を信じてその可能性をひろげ続けることは、楽ではないけれど、きっと自分自身の人生を豊かにしてくれると思います。
私にとっては、それこそが人生の喜びです。

たくさんの人にとって、仕事がよりポジティブなもの、自分にとって喜びを得られるものになるような気付きを生み出したいです。
仕事を通じて実現したい世界観は?

自分と他者を信じ、1人残らず幸せになる方法を探求し続ける

その想いに至った背景は?
アルティメットというチームスポーツの経験からです。

大学では日本一、社会人では日本代表として世界一を目指す中で、
例え勝負に勝ったとしても、チームの誰か一人でも苦しんでいる状態では心から喜べませんでした。一方、個々の役割を認識し、お互いの良さを引き出し、活かし合えた時は、例え負けたとしても、心から嬉しく、次は絶対に勝てると信じ切れました。

社会でも、多様性を受容すればするほど、多くの課題や衝突が生じますが、その困難を楽しみ、乗り越えた先に、個性・組織力・成果・幸福の最大化があると信じています。
誰かの犠牲のもとに誰かが幸せになる社会ではなく、1人残らず自分の幸せを大切にできる世界を探求し続けます。
仕事を通じて実現したい世界観は?

「生きがい」「働きがい」が常にある世の中を目指します

その想いに至った背景は?
人材開発・組織開発の領域で働き6年が経ちました。

その中で見えたものは、どんな一流企業であっても、生きがい、働きがいがない世界が普通にあるということ。

でもその状況が変わるのは、大きな挑戦ではなくて、小さな一歩からだということ。
私はその一歩を支援し、前から手を出して連れていけるような存在になり、働くこと、生きることに「やりがい」を感じられる社会を創っていきたいです。