額田様: いきなりですが、私がシェイクさんに研修をお願いしている理由は、まず担当さんが素晴らしいからなんです。お世辞じゃありませんよ。まずフットワークが軽い。私は細かいことが気になるタイプなので、聞いたことに対して、的確に素早くレスポンスをくれることが本当にありがたいんですよ。
シェイク: お褒めいただきまして恐縮です。ありがとうございます。
額田様: それに、ありもののプログラムではなく、私たちの悩んでいることに対して真正面から考えてくれるところ。まだ「言葉」になっていない頭の中のイメージを共有しながら、一緒に具体化してくれる。その上で「シェイクとしてはこんなことができる」というアプローチをしてくれる。
シェイク: 額田様は、徹底的に研修にリアリティを追求されますので、ありもののプログラムでは到底、ご期待に添えることはできません。私たちもパッケージ型の研修プログラムでは成果が出ないと考えていますから、額田様とお仕事をさせていただく中で、新しい発見をさせていただくことも多いんです。
額田様: 私はリアリティのない研修が大嫌いなんです。研修期間と言うと、受講者は社会人になるためのふわふわした期間だというイメージを持つ。しかし私は研修とは実践を見据えたトレーニングだと思っています。トレーニングだから「基礎練習」から始まるのが常識なんだろうと思うのです。リアリティのない研修をするということは、結局、受講者に嘘を教えていることになりますから。

シェイク: 前回、実施した新入社員研修のプログラムもリアリティにこだわり抜きました。職場には隣に人がいるものの、同じ仕事をやっているわけではありません。それなのに、研修では隣の人も同じことをやっていてはリアリティがない。なので、受講者のA君とB君は担当しているお客さんが違うので別のワークをやっている、という設定にしました。
額田様: 隣同士で相談はできるが、まったく同じ仕事をしている人はいない。仕事ってそんなものですからね。上司役やお客様役などの登場人物にもリアリティを持たせ、実際の仕事シーンに近い研修を作っていただきました。外国人のお客様から英語で電話が掛かってくるというシーンもつくりましたね。お客様に外国人がいない保証なんてありませんからね。笑
シェイク: 私としましては、額田様の新入社員の方への愛情の深さに本当に心を打たれました。
額田様: まあ、私なりの愛情なんですが、新入社員と彼らを受け入れる管理職層は年代のギャップがある。だから、研修中にリアルな社会を見せてあげる。価値観の違う人と接した時にどうなるかを体験させてあげる。きちんと厳しさを伝えてあげる。それが大切だと思うんです。
シェイク: エネルギー量もかなり注がれていると思います。

額田様: こちらがどこまでエネルギーを注ぐかによって、彼らの本気度も変わりますからね。研修中にレポートを書かせる企業も多いと思いますが、得てしてフィードバックがないのではないでしょうか。それでは一方通行でかわいそうですよね。だから全部に返信をするようにしています。結構、大変ですけどね。昨年は新入社員60人分。一人に対して10分だとして600分。メールでフィードバックする際は500文字以上は最低書くようにしました。それもほとんどが辛口なコメントを返します。でも、きっと彼らは「見てくれている」と思ってくれると思うんです。
シェイク: これからの研修で大切にしたいテーマは何ですか?
額田様: 私が最近立てているテーマは「リーダーシップ」です。ビジネスシーンでは、新人であっても誰かを引っ張るシーンがある。新人だからといって全部言われた通りにやればいいわけがないんです。新入社員であれ、5年目であれ、代表取締役であれ、社員全員にとってリーダーシップが必要だと思っています。
シェイク: まさに私たちもそう感じています。20代からリーダーシップを開発することが、これからの日本企業にとって大きな原動力になると。
額田様: シェイクさんの魅力をもう一つ思い出しました。意外と研修でおこなう内容を自社で実践できている研修会社って少ないと思うんですよ。でも、シェイクさんは言うだけでなく、研修で伝えようとしている内容を、自社のビジネスでも実践している。そこが一致しているから信頼できるんですよね。私はわがままなので、シェイクさんは苦労すると思いますが、これからもよろしくお願いします。
