コラム

マネジメントの持論化パターン

皆さん、こんにちは。シェイクの吉田です。

今年、シェイクで開発した新たな人材育成プログラムに
「ニューノーマル仕事術 マネジメントスキル編」があります。

これまでの人材育成は「研修」で学ぶことが一般的でしたが、
このプログラムは「職場での経験」から学ぶことをコンセプトにしています

リーダーシップ育成機関である、ロミンガー社の調査では、
リーダーの学習において、7割が経験から学び、2割が薫陶から、
そして、1割が研修から学ぶとの調査があります

にもかかわらず、企業で人材育成をする際は、研修プログラムを実施がメインで、
実践や経験の場をメインにしているプログラムは殆どありませんでした。

特に、マネジメントは、一般論を学んでもなかなか実践で活かせません。
マネジメントの対象となる人や、状況が千差万別だからです。

ニューノーマル仕事術では、3カ月の実践を経て、
最終的に受講者にマネジメントの持論化をして頂きます

受講者から発せられる持論は、経験・実践したからこそ言える言葉が数多くあります。
その中から幾つかの持論のパターンをご紹介します。

  • 格言的持論化パターン

「マネジメントに正解はないが、不正解はある」
「今の厳しさは今後の優しさである」

といった持論がありました。
マネジメントに対する不正解の真意は、「部下に対する反応の仕方」であり、
今の厳しさの真意は、「部下に対する厳しいフィードバック」ですが、
このような格言的な言葉にすることで、自分自身の信念になっていることように見て取れます。

辞めるべき自分の過去の行動と決別する意志を感じます。

  • 自分なりのマネジメント成功パターン

「定期的にメンバーの変容を事実に基づきフィードバックすると同時に、自分自身もフィードバックを受け入れる」
「言いにくいことを、それとなく伝えたり、オブラートに包んだ言い方をすると、逆に伝わりにくく、端的に直接的に伝える方が効果的」

といった持論です。
部下からフィードバックを受け入れることは、プログラムでは学んでいません。
しかしながら、実践をする中で、自分もフィードバックを受け入れることの重要性を学んでいます。また、言いにくいことの伝え方も、実践したからこその持論が形成されています。

  • 重要なポイントの絞り込みパターン

「しっかりと将来像(期待像)を伝えることで、メンバーとGOALを共有する(イメージさせる)ことが最も重要」
「仕事に対して人それぞれの価値観があるので、個々の考えを尊重し一定の理解を持ったうえでのコミュニケーションが重要」

といったように、実践をしたからこそ、何が重要なマネジメント行動であるかを持論化しています。これが最も重要なマネジメント行動であると言い切ることで、マネジメントに力強さが備わってきています。

他にも多くの持論が生まれました。
このように多くの実践を通じた持論を語っている姿を見て感じたことは、
持論化をするということは、その人自身の「軸を磨く」ことに他ならないということです。マネジメントの持論ではあるものの、「自分は何を大切にするのか」「自分の信念は何なのか」という人としての生き方を磨いていることを感じました。

「ブレない軸を磨くこと」
これは、実践をしたからこそ得られる成長ではないでしょうか?

ブレない軸を磨くことを通じて、受講者自身のマネジメントスキルを向上させると同時に
自身のリーダーシップが開発されていることを感じているようでした

そして、こうした成長するマネジャーの元では、
若手や中堅社員もより成長し、自身のリーダーシップを発揮しようと思うことでしょう。

我々は2022年も、自分自身のマネジメントやリーダーシップ、更には生き方に自信を持ち、
力強く日々を送ることが出来る社会人を一人でも多く増やしていきたいと思います。

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