コラム

20代で身に着けるべき習慣

皆さん、こんにちは。シェイクの吉田です。

私事ですが、習慣化していると言えることが2つあります。
一つは、ランニング。これは、2015年にある方の講演を聞いたことがきっかけで
「明日から5キロ走ろう」と決め、走り始めました。
以後、約4年間、毎日走っています。

もう一つが日記です。2008年の正月に手帳を買い、日記を書き始めました。
毎年同じ手帳を買って書いています。
数日分まとめて書くこともありますが、2019年版で12冊目。

ランニングと日記、一見すると無関係な習慣ですが、
いずれも、自分自身の日々を振り返るための大切な時間になっています。
また、続けること自体が自己肯定感を高めることにもつながっています。

今、人材開発において、「ハビット(習慣)の重要性」が注目されています。

今年のATD(アメリカで毎年行われている人材開発に関する世界最大のカンファレンス)で
「ハビット(習慣)の重要性」がテーマになりました。
(ヒューマンバリュー社ATDカンファレンスレポートから引用)

人の行動の40%は無意識(習慣)で行っていて、
この無意識の行動である習慣をコントロールすることが、自己変容やパフォーマンスの向上につながるとの考えから、
カンファレンスでは、習慣化するための方法論や脳科学的な分析も紹介されていました。

私自身、これまで15年以上、新入社員や若手社員の人材育成に携わってきましたが、
20代でこれだけは身に着けてほしいと思っている習慣があります。
それは、「振り返り」の習慣です。

30歳くらいの社会人に研修をすることがありますが、
しっかり振り返りをしながら20代を過ごしてきた人は多くありません。
日々、与えられる仕事に忙殺されながら、気がついたら30歳になっていたという人が多く、
自分のキャリアや身に着けてきたスキルに不安を持っている人が多くいます。

そのような不安の中で仕事を続けることが、20代での早期離職を促し、
リーダーとしての軸を磨けず「優秀な作業者」を生み出していると感じます。

一方で、入社1年後の新人研修に対してフォロー研修を実施した際、
日々の振り返りを習慣として身に着け、実践し続けている人が多く見られました。

彼らは、日々振り返る中で、自分の課題や成長の方向性を確認し、着実に成長をしています。

これは、新入社員研修時点で、しっかりと振り返りが習慣化され、現場に接続されたからに違いありません。
研修ですべてのスキルを獲得できるわけはありませんし、
確実な行動変容を起こすことは出来ません。

でも、習慣を変えるきっかけにすることは出来ると感じています。

習慣を獲得するための方法論に

① Cue(きっかけ)
② Routine(繰り返す同一の行動)
③ Reward(報酬)

という「ハビット・ループ」を回すといいと言われています。

1日や2日の研修でも、Cue(きっかけ)になりますし、
数週間の新入社員研修があるならば、Routine(繰り返す同一の行動)の定着化やそのReward(報酬)を感じるところまでを狙うことが出来ます。

たかが、研修。されど、研修。
研修には、習慣を変える力があると思います。

特に、20代で身に着けた習慣は、一生もの。

20代からリーダーシップを開発することは、次世代のリーダー育成や早期離職防止につながります。
その一歩として「振り返り」の習慣化は欠かせません。

冒頭に書いた私自身の習慣においても、Cue(きっかけ)がありました。

一つのきっかけがその人の人生に大きな影響を与える可能性があることを信じ、
習慣化をゴールとした研修設計の大切さを感じています。

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