音楽を愛するメンバーが集まるヤマハ株式会社。社員の会社へのロイヤリティは 高いが、日常の業務の中では、次なるステージにチャレンジするマインドが育ち にくいことが懸念される。「変化の時代だからこそ、自ら自分の道を切り拓いて いける強い社員になってもらいたい」と語る筑紫様に、研修実施の様子について お話を伺った。
Q. 今回、研修を導入されたきっかけを教えてください。
A. 入社4年目となると、担当職務の仕事の本質やG-PDCAサイクルの基本は 理解している年次だと思います。そして、今後、その職務の役割を後輩に伝 え、他部署へのかかわりを広げ、中心となっていく時期でもあります。その一 方で、目の前にある仕事の忙しさに時間を忙殺されてしまうことが日常とな りがちです。課題として彼らに感じていたことは、激しく変化する社会環境、 市場環境の中にいるにも関わらず、目の前の仕事や自分のいる場所・領域だ けがヤマハ(会社)であると思い、まるでタコツボを覗くかのように入り口を 狭めてしまって、内省、成長をする機会を失ってしまっていないだろうかと いうことでした。 変化が激しい時代の中、当社の社員は、日々の業務に追われてしまったり、な んとなく安住してしまったりで、自分を見つめなおす時間を取れずに社外に 出たときの市場価値を考える機会を持つことができないケースが多いようです。 そういった時代にこそ自分を高めたり、今より1ランク上を目指したキャ リアを描くこと、自ら自分の道を切り拓くことが自律であるといったシェイク の考え方に、共感いたしました。
Q. 今回の研修を実施しての感想と抱負をお聞かせ下さい。
A. 研修は、どのワークも取り組みやすく、また、受講者にもとても良いタイミ ングだったようです。 受講者のアンケートにもあるように、「疲れた」とか「大変だった」という 表面的なコメントではなく、今後に向けての前進が伺えるようなコメントが 多くありました。講師の熱意ある講義と受講者の積極的な取り組み姿勢の 結果だと思います。非常に充実した二日間となり、とても深い学びを持ち 帰ったようです。ただ、最も研修を通して伝えたかったことは、4年前に自分の 意志で入社したヤマハで、楽しく働くことで、より元気になって、夢を叶えて欲 しいということです。それぞれの努力次第ですが、仕事が行き詰まったり、 悩んだりしたときには、今回の研修を思い返し、次のステップに向けて、たく ましくがんばっていく姿を期待しています。